DAMがJOYSOUNDに比べて支持数が大きい理由

カラオケ評論家という仕事上、日頃より多くのカラオケボックスを利用していますが、
ここ数日は繁忙時間帯に利用したせいか、フロントでこのような対応をいただくことが続きました。

「ただいまDAMのお部屋が満室でして、JOYSOUNDでのご案内となるのですが…」

上記は一店舗でのことではなく、大手カラオケチェーン数店舗でのお話です。

その際、ちょうどよい機会だと思って、唯野も尋ねてみました。
「こちらのお店ではDAMのお部屋のほうが少ないのですか?」

するとほとんどのお店で、むしろDAMのほうがやや設置数が多いという回答が返ってきました。
(両機種ともほぼ同数というお店もありましたが)。

もっとも、上記で紹介している出来事は都内のカラオケ店でのお話ですので、
日本全国のカラオケ店において必ずしもすべてが同様であるとは言えないと思います。

しかしながら、この状況を鑑みて唯野は、
やはりまだまだDAMのほうがJOYSOUNDよりも強いんだなと改めて感じました。

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カラオケ機種の市場でのシェアについてですが、
正式な数値情報は公開されていませんので何とも言えませんが、
唯野の体感値として、DAM:JOYSOUNDはおおよそ65:35だと感じています。
(再度申し上げますが、上記はあくまで唯野の体感値です)。

ではなぜ、DAMはJOYSOUNDに比べてこれだけ多くの支持を集めているのでしょうか?

機種にさほどこだわらないライトユーザーやあえて両機種を使い分けるヘビーユーザーを除き、
昔からDAMを歌う人はDAMを、昔からJOYSOUNDを使う人はJOYSOUNDを、
というように、長年の「慣れ」で機種を決めているカラオケユーザーが多いように思っています。

昨年のことですが、唯野のほうでコアなDAMユーザー何名かに対して、
音源を一新して生まれ変わったJOYSOUND MAXの感想を尋ねてみたところ、
そのほとんどから「歌ったことないからわからない」という回答が返ってきました。

つまり、せっかくのJOYSOUND MAXの大きな目玉でもある「生音源」であっても、
そもそも使ってもらえなければ感想を得られる以前のお話ということなのです。
言ってしまえば、いくら凄くても、そもそもの選択肢に入っていない…。
これは非常にもったいないことです。

しかしながら、であれば、対策は非常に簡単です。
歌ってもらえる機会を作ればよいのです。

さて、ここからがDAM(というか第一興商さん)とJOYSOUNDの大きな違いになります。
DAMの場合、ユーザー参加型コンテンツが非常に充実しているのが大きいと思っています。

DAMは毎年「DAM★とも祭り」というユーザー感謝祭的なイベントを開催しています。
また「KWC~カラオケ世界大会」の日本代表決定戦も第一興商さん主導で毎年開催されています。
そして、これらのイベントはすべてDAMのコンテンツを使用することでエントリーが可能となります。

つまり、こうしたお祭り・大会に出場するには、DAMを使用することが前提条件となるわけです。
そして、こうしたイベントの出場を希望するのはコアなカラオケユーザーが多いものです。
(大勢の前で自分の歌を披露したい、楽しみたいという方々向けのイベントですので)。

であれば、この層のカラオケユーザーの支持を押さえることこそ、
機種の支持率を高く維持することに繋がるはずです。

そういう意味で、JOYSOUNDがなぜ、
「うたスキ祭り(仮称)」のようなイベントを開催しないのか、不思議でなりません。。

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(昨年開催したJOYSOUND MAXのユーザーお披露目会のようなイベントは可能なはずですが…)。

仮に「うたスキ祭り(仮称)」「JOYSOUNDカラオケグランプリ(仮称)」を告知すれば、
イベントに出場したいというコアなカラオケユーザーが競ってJOYSOUND MAXで歌うはずです。

そこで初めてJOYSOUND MAXに触れた方々のうち、何割かでも
「お、JOYSOUNDって歌ってみたら思っていたよりいいね」と思ってもらえたとすれば、
その分だけでも、確実に支持が増えることかと思います。

つまり、きっかけひとつで大きく変わる、ということです。
(そういう意味でも、この層をしっかり押さえている第一興商さんはさすがだと思います)。

カラオケユーザーがよりカラオケを楽しめる選択肢のひとつとして、
JOYSOUNDでもこうしたユーザー参加型イベントが充実していけば、
ますますカラオケ業界は活性化していくことと思っています。

カラオケ評論家・唯野はニュートラルな立場として、DAMもJOYSOUNDも同様に応援しています。

<追伸>

唯野プロデュースで毎年開催させていただいているカラオケ大会「東京カラオケグランプリ」。

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この大会では、DAMとJOYSOUND両方の機種を用意し、
出場者は希望する機種で歌うことができるようにしています。

ではここで、過去3年間の東京カラオケグランプリの出場者の希望機種の比率を発表します。

◆2014年度:出場者101名
 DAM…95名:JOYSOUND…6名
◆2015年度:出場者110名
 DAM…104名:JOYSOUND…6名
◆2016年度:出場者101名
 DAM…93名:JOYSOUND…8名

…過去3年間ともに、9割以上のご出場者がDAMを希望しJOYSOUNDは1割をも満たしていません。
いくらなんでもこれは差がつき過ぎかと思います。。

同じことをもう一度書きますが、

仮に「うたスキ祭り(仮称)」「JOYSOUNDカラオケグランプリ(仮称)」を開催すれば、
イベントに出場したいというコアなカラオケユーザーが競ってJOYSOUND MAXで歌うはずです。

そこで初めてJOYSOUND MAXに触れた方々のうち、何割かでも
「お、JOYSOUNDって歌ってみたら思っていたよりいいね」と思ってもらえたとすれば、
その分だけでも、確実に支持が増えることかと思います。

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