カラオケキング2024の1月大会の審査委員長を務めます(審査指針をお話しします)。

新しい年、2024年を迎え、
全国各地で様々なカラオケ大会の芽吹きが見られるようになりました。
その中のひとつ、月次オンラインカラオケ大会の「カラオケキング2024」で
唯野は初月である1月大会の審査委員長を務めさせていただきます。

カラオケキングの公式ブログは以下になります。

前回の開催は「カラオケキング2022」。
その時も初月である1月大会で審査委員長を務めさせていただきました。
そこで今回も同様に、2024年1月大会にご出場される皆様に向けて、
前回大会の際に申し上げた以下の審査指針を改めてお知らせいたします。

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音程やリズムといった基礎的な部分はしっかり押さえていただく前提で、
特に「歌詞を伝える力」「楽曲の世界観を伝える力」を重視いたします。

発音の明瞭さ、効果的な強弱の付け方、楽曲に合った表情やステージングなどを通して、
その楽曲の持つ世界観をしっかり表現されているか・しっかり伝わってくるかという観点で、
歌唱動画を拝見・拝聴させていただきます。

逆に言えば、たとえ正しい音程かつ美しい歌声かつ見事な声量で歌い上げられたとしても、
発音が曖昧で歌詞が伝わりづらく押し引きのバランスも不自然な歌唱であれば、
「伝える」という観点からは高評価とさせていただくのは難しいです。

ぜひとも「歌詞を伝える」「世界観を伝える」という観点で練習いただければと思います。
(そのためにはやはり明瞭な発音が欠かせません)

また、上位入賞を目指す方であれば、上記に加えて、
「他の誰にも真似のできない、自分にしか歌えない歌唱」を目指してください。

唯野はこれまで数多くのカラオケ大会を運営・審査・取材しており、
たとえば、いわゆる「カラオケ大会定番曲」についても多く存じております。

ところがこうした「カラオケ大会定番曲」ですが、
実に多くの方々が「同じような歌唱」をされていることが多いのです。
審査員目線で言えば、先が読めてしまうのです。
「おそらく次のフレーズはこう歌うのだろうな」と予測が先に立ってしまうのです。

もちろん予測通りの歌唱であったとしても十分に見事に歌えていれば、
ある程度の評価(入賞)を獲得することは可能です。
しかしながら、さらに一歩抜きん出た評価(上位入賞・優勝)を目指すのであれば、
ぜひとも「自分ならではの歌唱」を目指してみてください。

たとえばフレーズの譜割り方や抑揚の付け方や語尾の処理の仕方や
歌詞の強調ポイントなどに少し自分なりのアレンジを加えるだけでも
十分にオリジナリティは増すものです。
あなた自身が「より良い」「しっかり伝わる」と思える歌い回しをいろいろ追求し、
ぜひともあなたにしか歌えない歌唱を目指してみてください。——————————————————————————————-

上記までが前回(2022年1月大会)で申し上げた審査指針です。
今回の2024年1月大会においても基本的な指針は変わりませんので、
改めて上記をご一読いただけると幸いです。

また、カラオケキングの大きな特徴として、自由曲部門と課題曲部門というように、
エントリー部門が複数用意されているという点が挙げられます。

自由曲部門は文字通り、ご自身の好きな楽曲で出場するものであり、
課題曲部門は審査委員長にて指定した課題曲で全員が出場するといったものです。

そして今回、1月大会審査委員長の唯野が指定した課題曲がこちらです。

宮本浩次さんの「冬の花」です。
エレファントカシマシのボーカル・宮本浩次さんのソロ楽曲で、
フジテレビ系列のドラマ「後妻業」の主題歌として2019年に発表されました。

この楽曲は唯野がここ数年の間で最も「魂」を感じた楽曲です。
ここまで魂のこもった楽曲にはなかなかお目にかかれません。

もちろんそれはボーカルの宮本さんの卓越した歌唱力による所は当然にして大きいですが、
それだけでなく楽曲そのものにもまた
「ボーカリストの魂を動かすパワー」が潜んでいるようにも感じます。
この「冬の花」という楽曲を初めて聴かれた方もいらっしゃると思いますが、
カラオケ大会に日々挑まれているボーカリストたる皆様方であれば、
必ずやこの楽曲に魂を動かされるはずと、
必ずやこの楽曲を歌いたくなるはずと、
確信しております。

唯野はこれまで10年近くにわたって
さまざまなカラオケ大会で審査員を務めてまいりました。
大会で審査をしていていつも思うことなのですが、
豊かな声量で正しくかつ丁寧に歌われる方は非常に多いのですが、
聴いていて魂を揺さぶられる歌唱にお目に掛かることはほとんどございません。
今回はぜひこの「冬の花」で「魂の歌唱」にチャレンジいただければと思っています。

もちろん、原曲の宮本浩次さんと全く同様に歌う必要はありません。
ご自身なりにこの楽曲を表現いただければ良いと思います。

とは言え、初めて「冬の花」を聴いたという方もいらっしゃると思いますし、
どのように歌えば良いのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。
そうした方向けにひとつヒントをお示ししたいと思います。

キーワードは「ノンビブラート」です。
ビブラートを一切加えずに歌うことを目指してみてください。

ほんの少しでも語尾やロングトーンにビブラートが入ってしまったらやり直すぐらい
徹底しても良いかもしれません。
もしも歌い方に迷われている方がいればぜひともノンビブラート歌唱をお試しください。

もちろん「いや、私はビブラートを入れる方がこの楽曲の良さが現れると思う」
という方は入れても良いと思います。
ただその場合であっても、一度はご自身でノンビブラート歌唱を試したうえで
双方を比較して納得・決定いただくとより良いかと思います。

「冬の花」の1コーラスは上記で紹介した動画の
1分40秒あたりの「心が笑いたがっている」までです。

みなさまそれぞれの「魂」をお待ちしています。

<追伸>


秘密の会合です。

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