カラオケ大会情報

カラオケ大会で審査員が注目するポイント

投稿日:2015年3月28日 更新日:

唯野もかつて数々のカラオケ大会に出場してきましたが、
最近ではカラオケ大会の運営や審査に回ることも増えてきました。
ある意味、出場者側の気持ちと審査員側の気持ちの両方がわかる立場でもあります。

そこで、カラオケ大会の審査員が審査の際に注目しているポイントをいくつか紹介します。

●選曲は有名過ぎない曲のほうが有利

選曲は言わば、審査員に対する一番最初の自己紹介。
曲リストを見て審査員は「お、次はこの曲か」と、頭の中にイメージを浮かべます。
そのため、あまり有名すぎる曲の場合、無意識に審査が厳し目になることがあるのです。

たとえば石川さゆりさんの代表曲「天城越え」。
このクラスの曲になるとあまりに有名すぎて、
審査員は曲リストを見た瞬間に、頭に石川さゆりさんの歌唱が浮かび上がります。
その状態で審査が始まるわけですので、
出場者側からすれば、石川さゆりさん以上にインパクトあるステージを表現しなければ、
審査員の心を強く動かすことができません。
それは一般のカラオケユーザーにとって極めてハードルの高いことかと思います。。

逆に、さほど知られていない曲で挑戦すれば、
「どんな曲だろう…」というように、審査員も先入観なく聴くことになりますので、
出場者の歌唱をありのままに素直に聴きながら審査することとなります。
そういう意味では、選曲の時点で審査のハードルの高さが決まると言えるのです。

…という理由で唯野的には、あまり有名過ぎない曲での挑戦をお勧めします。

●歌詞はできるだけ聞き取りやすく歌うこと

多くの場合、歌詞モニターなどで歌詞をチェックしながら審査…、することはありません。
(というより、歌詞を見ながら審査する暇はないものです)。

ステージ上の歌唱をそのまま聴いて、歌詞を聞き取るものです。
ということはつまり、歌詞をはっきりと歌わないと審査員に理解されないということです。

伴奏に言葉を載せることで、歌は成り立ちます。
その言葉が聴き取りづらければ、聴き手が感動することはありません。
何を歌っているのか、何を訴えようとしているのか、理解できないからです。
したがって、審査においても高評価を期待することができません。

歌詞を聴き取りやすく歌うコツのひとつとして、
子音の発音をはっきりさせることが挙げられます。

最近取材した大会の中でも、
子音が不明瞭なために、歌詞がまったく聞き取れなかった出場者を見受けました。

「恋する」が「ポイする」に聞こえたり、「別れて」が「巻かれて」に聞こえたり…。
子音ひとつはっきりしないだけで、世界観がメチャメチャになってしまうものです。。

このあたり、大会出場前に今一度、
歌詞を明瞭に歌えているかどうかは振り返っておいたほうが良いでしょう。

●張って届く歌声と抑えて届く歌声をワンコーラスで表現できればポイント高

カラオケ大会において、声量は大きなアドバンテージです。
とは言え、いくら声量があるからといって、
歌い出しからサビを経て歌い終わりまですべてを張り上げて歌ってしまっては、
ただの「うるさい歌」になってしまいます。

審査員もプロですので、審査中は冷静に歌唱を分析しています。
なので、たとえ歌い出しの張りで立派な声量をアピールしたとしても、
そのままの声量でずっと歌い続けていれば
「この人は抑えることができない人だな」と判断されます。
つまり、歌唱テクニックの引き出しの少ない出場者と見なされるわけです。

ですので、必ずワンコーラスの中で、張る部分と抑える部分を作ってください。

とは言え、実は、張ることよりも抑えることのほうがテクニックとしては難しいのです。
抑えて歌うとは、決して小声でぼそぼそ歌うことを指すのではありません。
そのように歌ってしまえば、抑え部分が聴き手にはまったく聴き取りづらくなってします。。

そうではなく、声量は抑えつつも歌声はしっかりと遠くに届く、
そういう歌い方が、正しい「抑え」の歌い方なのです。

抑えつつも距離感のある歌い方をするには、歌う時にたっぷりと息を吐くことが大事です。
張るところは大きな声だから息もたっぷり吐く、抑えるところは小声で息もそんなに吐かない、
これが多くの人の歌い方です。
そうではなく、抑えるところでも、小声ながらも息だけはたっぷりと遠くまで吐く。
そうすると、遠くまで歌声の届く抑えを表現できるのです。

ぜひとも普段の練習においても息を吐くことを意識して歌ってみてください。

 

そのほかに、唯野がカラオケ大会の審査を務める際にチェックしているポイントは。。

音程に不自然な狂いはないか
楽曲に合ったリズムで歌えているか
歌詞の伝わってくる発音で歌えているか
声量をコントロールして立体的に歌えているか
声質に合った選曲をしているか
楽曲に合った歌唱表現で歌えているか
表情・仕草は堂々としていて引き付けられるか
ビブラートとロングトーンの使い分けは考えられているか
荒削りだけど凄いタイプか優等生だけど無難なタイプか

といったところですね。

 

カラオケとは本来、自由に楽しく歌えば良いものですが、
そうは言ってもカラオケ大会は審査の場。
ですので、少しでもよい評価を得られるためにも、
今回紹介したポイントを意識すると結果にも繋がってくるかと思います。

もちろん、根底として必要なのは日々の練習です。
カラオケ大会への出場曲を決めたら、
毎日のように一人カラオケに通って出場曲を歌ってその場で録音して、
それを聞きなおしながら課題を挙げてそして再度歌いなおす、
といった地道な反復練習を重ねることが歌唱力の向上に繋がり、
結果としてはカラオケ大会の評価を優位に進めることができるのです。

カラオケ大会を志す多くのカラオケファンの方々の健闘をお祈りします。

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