DAMとJOYSOUNDの支持比率・・・66:34(アンケートより)

先日、コート・ダジュールさんの公式Twitterで以下のようなアンケートがありました。

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DAMとJOYSOUNDのどちらが好きですかという、なんともストレートなアンケート。

コート・ダジュールさんは店舗数業界第5位(2016年2月現在)の大型カラオケチェーン店。
ビッグエコーさんのようにカラオケ機器メーカー運営の会社ではありませんので、
店内にはDAMもJOYSOUNDも置いてあります。
(ちなみにビッグエコーさんは第一興商さん運営なので、当然DAMしかありません)。

そういう意味では、中立の立場でアンケートを行うことができます。
そしてその結果が上記のキャプチャ画像のとおり。

66%がDAM、34%がJOYSOUNDと、ちょうど2:1の割合となりました。
有効票数は283票と決して多くはありませんが、
それでもコート・ダジュールさんの公式Twitterのアンケートに答えるくらいですから
この283票は、相当にカラオケにこだわりのある方々の回答かと思います。

その結果が、DAMとJOYSOUNDの割合が2:1。
300人いれば、200人がDAMを選び、100人がJOYSOUNDを選ぶという結果です。

この割合に関する唯野の感想は、ほぼ予想通りといったところです。

カラオケ機種のシェア率といった情報は公式にはどこからも公表されていませんが、
唯野が多くのカラオケチェーンの本社の方々と打ち合わせた経験上からも、
一店舗の中でに置いてある機種割合についても、
6:4あるいは6.5:3.5の割合で、DAMを導入している部屋のほうが多いと感じています。

また、繁忙時間帯にカラオケボックスを訪れると、
「ただいまDAMのお部屋は満室でJOYSOUNDのお部屋しか空いていません」
とフロントで言われることがよくあります。
「ただいまJOYSOUNDのお部屋は満室でDAMのお部屋しか空いていません」
とフロントで言われた経験はあまりありません。

という点からも、66:34という結果はある意味、現状どおりなのかなと感じました。

さてここからが本題。

UGAを運営していたBMBさんが2010年にエクシングさんに併合してから今に至るまで、
カラオケ機械のメーカーは2社のみとなっています。
すなわち、DAMシリーズの第一興商さん、JOYSOUNDシリーズのエクシングさん。
(すきっとはここではいったん除いておきます)。

2社しかないわけですから、カラオケ業界全体の視点で言えば、
両機種の需要は50:50、せめて55:45あたりで均衡しているのが望ましいところです。

逆に言えば、66:34という割合は、一方が「強すぎる」割合です。
カラオケ業界に限らないお話ですが、一社が「強すぎる」というのは、
すなわちその一社の発言力が業界内で強くなることを意味しますので、
あまり好ましい状態にあるとは言えません。

もちろん、DAMがこれだけ支持されているのは、機種そのものの素晴らしさもありますし、
第一興商さんのこれまでの営業努力・開発努力・宣伝努力によるものかと思いますので、
それはまた非常に素晴らしいことではあります。

しかしながら、その素晴らしさは、実はエクシングさんもまた同様です。
業界で初めてボカロソングをカラオケ化するなど、多くの新しいサービスを打ち出しており、
特に2015年からの「うたスキミュージックポスト」のサービスは新しい音楽の発信形態として、
カラオケ業界のみならず音楽業界にも多大な影響を与えると期待しています。

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(うたスキミュージックポストにて全国のJOYSOUNDで配信中の、
唯野奈津実作詞、鈴木ミチさんの歌う「ドライブするのが夢だった」)。

さらに2015年に発売された最新機種、JOYSOUND MAXの音質は非常に素晴らしいです。
JOYSOUND MAXでは、打ち込みカラオケの音源素材として
それまで使用されてきた疑似的な機械音ではなく実際の楽器の生音を使用するという、
カラオケ音源の常識を打ち破る画期的なモデルチェンジをしているのです。
この音源の臨場感は一度体感すれば、誰しもきっと納得することかと思います。

このように素晴らしいサービス、素晴らしい機種のJOYSOUND MAXにもかかわらず、
なぜアンケート結果は66:34だったのでしょう。

カラオケのヘビーユーザーでもある唯野の知人たちにいろいろ聞いてみました。
そして、理由がなんとなく見えてきたのです。

唯野が聞いたユーザー、みんな週に数回はカラオケに行くというヘビーユーザーです。
ただし、そのほぼ全員がDAMユーザー。
そんな中、JOYSOUND MAXについて聞いてみたところ、ほぼ全員が
「JOYSOUND MAXで歌ったことがない」と回答したのです。

つまり、完全に「カラオケに行ったら必ずDAM」という思考になっているのです。
試す以前に、そもそも頭の中に選択肢として入っていない…。

これは、すごくもったいない話です。
ユーザーにとっても、そしてJOYSOUND MAXにとっても。

どんなに素晴らしい機種であろうとも、DAMの人はDAM。
…この状況を打破しない限りは、いつまで経ってもどんな素晴らしいサービスを興しても
66:34の状況に変化は発生しないと思います。

であれば、DAMしか歌わないユーザーに
JOYSOUNDで歌ってもらえる機会を提供すればよいわけです。
すなわち、JOYSOUND MAXを冠した大掛かりなカラオケイベントです。

唯野はさまざまな場所で常日頃から申し上げていますが、
かつて第一興商さんが毎年開催された「第一興商カラオケグランプリ」を、
エクシングさんも同様に「エクシング全国カラオケグランプリ」
あるいは「JOYSOUND MAX杯全国カラオケコンテスト」
といった全国を縦断する大掛かりなカラオケ大会を打ち出すと
シェア率が大きく変動するくらいの大変な効果が期待できると確信しています。

大型カラオケ大会以外でもたとえば「DAM★とも祭り」のような、
ユーザーを交えて楽しめるカラオケイベントはJOYSOUNDでも開催可能なはずです。

JOYSOUND MAXのユーザー説明会が2015年6月にニコファーレで開催されましたが、
あのイベントがまさに「DAM★とも祭り」に匹敵するイベントかと思います。

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唯野も現地を伺いましたが、あの盛り上がりこそがJOYSOUNDユーザーの底力です。
こうしたイベントを定期開催することで、お祭り好きなDAMユーザーも興味を持ってくれるはずです。
名付けて「うたスキ祭り」「JOYSOUND MAX祭り」。

このように、JOYSOUNDが選択肢に入っていないDAMユーザーにも興味を持ってもらえる企画。
これをどんどん打ち出すことが、シェア率の均衡化に繋がることかと思います。

もう一度言いますが、唯野近辺のDAMユーザーにJOYSOUND MAXの感想を聞いてみたところ、
ほとんどの人が「歌ったことがない」と回答いたしました。
非常にもったいないです。

ぜひともJOYSOUND MAXを試す機会を、どんどん打ち出していただければと思います。

<追伸>
「JOYSOUND全国カラオケグランプリ」の開催案、運営の流れについては
唯野の頭の中には既に描かれていて、具体的なご提案がいつでも可能です。
JOYSOUND MAXを使ったカラオケ大会を、唯野にプロデュースさせていただければ幸いです。

<追伸2>
唯野もクセでつい「DAMとJOYSOUND」という順番で表記してしまいます。。
今度「JOYSOUNDとDAM」という表記順で記事を書いてみます。

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