日本発祥の文化カラオケは、その時々の時代の変化に応じて、
新しい機能を搭載し続けて進化しています。
今回紹介するのはマスク着用での歌唱を想定したエフェクト機能です。
これらの機能は、2020年7月にJOYSOUNDが、10月にDAMが搭載しました。
このように2大カラオケメーカーで機能対応していますので、
事実上全てのカラオケ店において「マスク歌唱」の推奨が可能というわけです。
ただ、唯野の肌感覚として、
思いのほかこのマスク歌唱対応機能が世の中に知れ渡っていない気がしましたので、
今回改めて紹介したいと思います。
◆JOYSOUND「マスクエフェクト」
JOYPadなどの選曲端末(キョクナビ)で選ぶことができます。
JOYSOUND公式Youtubeチャンネルに詳しい動画紹介がございます。
https://www.youtube.com/watch?v=DfMboHX1Vns
◆DAM「マスクでうたう」
こちらもSmart DAMなどの選曲端末(デンモク)で選ぶことができます。
DAM公式Youtubeチャンネルに詳しい動画紹介がございます。
https://www.youtube.com/watch?v=sWsiQzGe8pk
いずれの機能も、たとえマスク越しの歌唱であっても、
聴き手に極力クリアな音質で歌声が再現されるように工夫されています。
通常、マスクを通して歌うとどうしても「篭った」歌声になりがちです。
その点を両機能によって解決しているというわけです。
つまりこのことで、たとえばグループカラオケにおいて、
グループ全員がマスクを装着した状態でそれぞれ歌唱を行ったとしても、
聴き手からすれば十分にクリアに歌唱者の歌声を聴き取れるということです。
ですので、コロナ禍がある程度落ちつくまでは、
当面はカラオケ店においては「マスク歌唱」を標準のスタイルとして推奨するのが、
現時点ではベターなのかなと思います。
もちろん、歌い心地という点においては当然ながらマスクなしの方が楽です。
歌唱は通常の会話以上に深く息を吸い大きく息を吐きますので、
口元にマスクという物理媒体があると窮屈感を覚えてしまうことは否めません。
しかしながら現状はやむを得ない非常事態ということで、
カラオケ店舗としても当面はグループ客はマスクカラオケを推奨とするのが、
安全の面でも欠かせない施策かなと思います。
(万一、店舗でクラスターが発生したらそれこそ致命的な打撃を受けてしまいます)
もちろん、一人カラオケであればマスクは不要かと思います。
(店舗にて毎回マイクを入念に消毒されているという前提ですが)
このように、カラオケメーカー・カラオケ業界はコロナ禍の中、
感染症リスクを少しでも軽減し、感染症のこれ以上の流行拡大を防止すべく
でき得る限りの環境を提供しようと日々工夫・尽力されています。
日本発祥の文化カラオケをコロナ禍における「悪玉」とされないよう、
各種報道による「なんとなくもやっとした危険なイメージ」に惑わされないことを、
切に願います。
同時に、カラオケ業界の側においても、マスメディアに対してもっと積極的に
カラオケ業界の取り組みをアピールしていただきたいと願います。
以下の記事通り、カラオケ業界は「情報戦」で大敗しています。
もちろん、唯野においても、
カラオケ業界のコロナ禍における前向きな取り組みの情報発信などを通じて、
カラオケの「本当のところ」を伝えられるべく尽力してまいります。
<追伸>
正直、1年前は「得体の知れない」存在であった新型コロナウイルスも、
今現在においては、感染リスクの大きい事由がわかってきました。
人の発する飛沫による感染です。
平たく言えば、マスクなしに人と話したりする行為にリスクがあると言えます。
(ある意味、人間社会の基本的営みを否定する恐ろしい前提リスクですね…)
飛沫接触がリスクということが明確になってからは、
特に飲食店やカラオケ店がリスク要因として名指しされるようになりました。
しかしながら、食べること、飲むこと、歌うことと飛沫接触には
必ずしも因果関係はございません。
先ほど申し上げた通り「マスクなしに人と話したりする行為」にリスクがあるのです。
したがって、一人飲食や一人カラオケであればリスクは限りなく軽減されるはずです。
どうも政治家などのお偉方は、
「食事はみんなでするものだ」
「カラオケはみんなで行くものだ」
といった強烈な固定観念に縛られているように思えます。
カラオケボックスにおいては10年ほど前より、
お客様のうちの3割は一人カラオケでの来店と言われています。
つまりお客様のうちの3割は、カラオケボックスに来店したところでリスクは小さいのです。
「飛沫接触はNGである。ゆえに飲食・カラオケは危険である」という論理は破綻しています。
「マスクなしに人と話したりする行為にリスクがある」のがそもそもの要因であり課題です。
課題に忠実に沿った対策を政府には期待したい所です。