カラオケ評論家活動

メーカー担当者と店舗担当者によるカラオケ業界の展望記事をご覧ください。

投稿日:2020年9月9日 更新日:

コロナ禍の難局において、カラオケ事業者の方々はどのような展望をお持ちなのか、
日頃より気になっておりました。
そんな折に、メーカーさんと店舗事業者さんの貴重な対談記事が掲載されました。

「カラオケメーカーと店舗の立場から語る、コロナ禍を生き抜くJOYSOUNDの戦略
~歌う場所を超越した、新たなエンタメ空間への進化~」
https://prtimes.jp/story/detail/7bZkW6sqDBK

カラオケ機器メーカーのエクシングさんとカラオケ事業者のスタンダードさん。
それぞれの視点によるコロナ禍の現状と今後の展望を話されています。

ちなみに両社はいずれも「JOYSOUND」と一括りで語られることが多いですが、
エクシングさんはカラオケ機器(JOYSOUND)のメーカーであり、
スタンダードさんはカラオケボックス(JOYSOUND直営店)の店舗事業者であり、
それぞれ立ち位置は異なってます。
(もっとも、両社は関連会社ではありますが)

詳細はぜひとも上記紹介記事をお読みいただきたいと思いますが、
特に唯野が紹介したい内容を2点ピックアップいたします。

実はカラオケルームの換気は、防音上窓やドアを開けて換気ができない分、
建築基準法上窓がある空間よりも厳しい換気性能を求められており、
JOYSOUND直営店では全室およそ6~9分毎に室内の空気が入れ替わるようになっています。

お客様にこういったエビデンスをいかに分かりやすく告知し、
より安心してご利用いただくことができるかが課題と考えています。

カラオケボックスの換気性についてはここ最近話題耳にする機会が増えてきました。
たとえばコート・ダジュールさんのある店舗では、入口に以下の看板を設置していました。

カラオケルーム内の換気の仕組みを写真付きで解説しています。
こうした仕組みはまだまだ一般的には浸透していないかと思いますので、
より詳しい説明による周知・アピールが業界としても必要になるかと思います。

ちなみに全国カラオケ事業者協会の公式サイトにも換気性に関する解説記事が掲載されています。
https://www2.karaoke.or.jp/covid-19/

(もっとも、一般のカラオケユーザーさんが、
全国カラオケ事業者協会のサイトにアクセスする機会もなかなかないと思いますが…)。

そしてもう一点紹介したい内容はこちら。

これは、身近にあるカラオケボックスで、
大音量・高音質のライブ・ビューイングを、少人数の視聴でも楽しめるという、
「新しい生活様式」に対応したサービスでもあると言えます。
今年は非常に残念なことに、フェスやライブイベントの中止が相次いでいますが、
自宅ではない場所で思いっきりライブを楽しみたいという声と、
ミュージシャン・ライブハウス等を繋げることで、
カラオケルームに新たなエンタテインメント空間としての価値を創出するとともに、
音楽業界全体の活性化を目指していきます。

上記はJOYSOUNDが昨年始めたサービス「みるハコ」に関するもので、
唯野も「みるハコ」については大きな可能性を感じています。
実際、アーティストとファンとをオンラインで「繋ぐ」という意味では、
現在の「みるハコ」はその役割を果たしているかと思います。

しかしながら現在は、
プロのアーティストから素人のファンに向けてのライブ配信の需要だけではなく、
ごく一般のカラオケユーザー同士によるライブ配信という需要もまた大きいのです。

しかしながら、カラオケ音源を用いたライブ配信は現在のところ、
許諾を受けた一部のスマホアプリ等を除いて、権利上の観点で原則NGとされています。
(たとえばYoutube等でDAMやJOYSOUNDを使ってカラオケをライブ配信するのはNGです)

実はこのことは、オンラインコミュニケーションを余儀なくされるこの時代において、
カラオケユーザーにとって大きなハードルとなっているのです。

プロのアーティストの多くは、伴奏を自分やバンドメンバーで行うことができます。
したがって、自前の伴奏をバックにして歌うことができるので、
オンライン配信における(権利上の)ハードルは比較的低いです。
(たとえばYoutube等で自分たちで演奏しながら歌唱をライブ配信するのは(JASRAC管轄曲は)OK)

ただ、プロのミュージシャンではないごく一般的なカラオケユーザーにとって、
楽曲の伴奏を自分たちで繕うのは至難の業です。
したがって、ユーザー心理としてはどうしてもカラオケボックス等に行き、
JOYSOUNDやDAMのカラオケをバックに歌って配信したいと思うものです。

楽器を演奏できなくてもプロ気分で楽しく歌えるのがカラオケの魅力であり、
その手軽さこそがカラオケ文化がここまで大きくなってきた要因の一つであると思います。

コロナ禍の影響によって(意思に関わらず)オンライン時代を迎えることとなった今、
ぜひとも権利上の問題を一つ一つクリアにしていき、
一般のカラオケユーザー同士がオンライン生配信で繋がり合い、
互いにカラオケという手段で音楽を届け合えるような仕組みを構築いただければと思います。

新しいカラオケの楽しみ方が実現されることによって、
カラオケ文化の新しい方向性ならびに発展もまた見えてくるものと思います。

 

<追伸>

単に歌唱動画をオンラインで共有するだけであれば、
うたスキ動画、DAM★とも、といった各カラオケメーカーの運営するサービスが既にあり、
オンライン上にて全くの合法に公開・閲覧することができます。

もっとも、コロナ禍で語られる「オンライン」とは「リアルタイムの双方向通信」を指します。

たとえば「オンライン飲み会」とは(ZOOM等を使って)離れた場所をリアルタイムに繋ぎ、
参加者がリアルタイムに会話等を楽しむ行為かと思います。
決して、自宅等で飲んでいる動画を事前に撮影して
それぞれがその動画を見せ合いっこしているわけではないはずです。

同様に、コロナ禍におけるオンラインカラオケの楽しみ方にライブ配信機能は必須かと思います。

技術的課題・権利的課題とそれぞれあるかと思いますが、
一つずつクリアしていただけることを期待しています。

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