2016年カラオケ年間リクエストランキングが発表されました(JOYSOUND, DAM)

早いもので今年ももう12月。
カラオケ業界の年末の風物詩として年間カラオケリクエストランキングが発表される時期です。
今年も12/01にJOYSOUNDのランキングが、12/06にDAMのランキングがそれぞれ発表されました。

まずは12/01に発表されたJOYSOUNDのカラオケ年間リクエストランキング上位20曲を紹介します。

01. ( –  ↗) 海の声/浦島太郎(桐谷健太)(2015年)
02. (03 ↗) 糸/中島みゆき(1992年)
03. (01 ↘) ひまわりの約束/秦基博(2014年)
04. ( –  ↗) トリセツ/西野カナ(2015年)
05. (06 ↗) ハナミズキ/一青窈(2004年)
06. (08 ↗) 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子(1995年)
07. ( –  ↗) 365日の紙飛行機/AKB48(2015年)
08. (10 ↗) 小さな恋のうた/MONGOL800(2001年)
09. ( –  ↗) SUN/星野源(2015年)
10. (13 ↗) 奏(かなで)/スキマスイッチ(2004年)
11. (09 ↘) 千本桜/WhiteFlame feat.初音ミク(2011年)
12. (43 ↗) シュガーソングとビターステップ/UNISON SQUARE GARDEN(2015年)
13. ( –  ↗) クリスマスソング/back number(2015年)
14. (04 ↘) R.Y.U.S.E.I./三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(2014年)
15. (15 →) Story/AI(2005年)
16. (28 ↗) 高嶺の花子さん/back number(2013年)
17. (17 →) 栄光の架橋/ゆず(2004年)
18. ( –  ↗) Wherever you are/ONE OK ROCK(2010年)
19. (24 ↗) 3月9日/レミオロメン(2004年)
20. (11 ↘) 愛唄/GReeeeN(2007年)

(集計期間:2016年1月1日~11月30日)(カッコ内は昨年の順位)
http://www.xing.co.jp/news/archives/6284

次に12/06に発表されたDAMのカラオケ年間リクエストランキング上位20曲を紹介します。

01. ( –  ↗) 海の声/浦島太郎(桐谷健太)(2015年)
02. (03 ↗) 糸/中島みゆき(1992年)
03. (02 ↘) ひまわりの約束/秦基博(2014年)
04. ( –  ↗) トリセツ/西野カナ(2015年)
05. (01 ↘) R.Y.U.S.E.I./三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE(2014年)
06. (08 ↗) 奏(かなで)/スキマスイッチ(2004年)
07. (06 ↘) ハナミズキ/一青窈(2004年)
08. (05 ↘) Story/AI(2005年)
09. ( –  ↗) 365日の紙飛行機/AKB48(2015年)
10. (10 →) 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子(1995年)
11. (11 →) 小さな恋のうた/MONGOL800(2001年)
12. ( –  ↗) Wherever you are/ONE OK ROCK(2010年)
13. ( –  ↗) クリスマスソング/back number(2015年)
14. ( –  ↗) SUN/星野源(2015年)
15. (14 ↘) 栄光の架橋/ゆず(2004年)
16. (24 ↗) 3月9日/レミオロメン(2004年)
17. (13 ↘) 愛唄/GReeeeN(2007年)
18. (28 ↗) 高嶺の花子さん/back number(2013年)
19. ( –  ↗) 前前前世 (movie ver.)/RADWIMPS(2016年)
20. (18 ↘) 366日/HY(2008年)

(集計期間:2016年1月1日~11月30日)(カッコ内は昨年の順位)
http://www.dkkaraoke.co.jp/newsrelease/ajaxfiles/load2016.html?file=161206&name=報道資料

というわけで、今年の年間リクエストランキングは、両機種ともに上位3曲は、

11
01. 海の声/浦島太郎(桐谷健太)

11
02. 糸/中島みゆき

51oBbktWASL
03. ひまわりの約束/秦基博

という結果となりました。

例年ですとここでJOYSOUNDとDAMのランキングの差異に注目するのですが、
双方の機種で第一位の曲が異なるなど混戦だった昨年に比べて、
今年は機種によるランキングの差異はあまり見られませんでした。

なので今年は視点を変えて、ランキング曲の発表年度に注目してみました。

いずれかの機種のベスト20以内にランクインしている楽曲22曲の発表年度の傾向は以下の通りです。

◆1990年代:2曲
◆2000年代:8曲
◆2010年代:12曲
→◇2010年~2014年:5曲
→◇2015年~2016年:7曲

のように、ランクイン22曲のうち約半数の12曲が2010年代の曲、
さらにうち7曲が、昨年・今年に発表された曲となりました。

昨今はなかなかヒット曲が出ない時代と言われますが、
それでもランキングベスト20のうちの約3分の1が新しい曲ということを見ても、
新しくカラオケで歌われるようになる曲が一定の割合で出ていることがわかると思います。

先日、音楽業界の方と打ち合わせを行ったのですがその際に、

私たちはこれまで音楽を売るために、
ユーザーに『聴いて楽しんでもらう』ことを第一に考えてきました。
しかし、今の時代は同時に
『歌って楽しんでもらう』ことも考えなければ音楽の支持は広がらない、
ということがカラオケに関わるようになってわかってきました。

といったお話を伺いました。

CDが売れなくなった時代と言われ音楽業界も厳しい状況にあると思いますが、
そんな中、カラオケ利用人口は2000年以降15年以上も
4600万人~4800万人を横ばいに推移しています。

(全国カラオケ事業者協会発行「カラオケ白書2016」より)。

カラオケ利用者数の落ち込みがないことを見ても、
音楽業界と比べカラオケ業界は柔軟に時代の波に乗りきっていると言えるかと思います。
そういう意味でも、
もっともっと音楽業界とカラオケ業界のコラボレーションがあって良いかと思います。

エクシングさんはテイチクエンタテインメントを、第一興商さんは日本クラウンや徳間ジャパンを、
それぞれ傘下に加えています。
かつては音楽業界がカラオケを引っ張っていましたが、
今やカラオケ業界が音楽を引っ張っていく時代なのかもしれません。

音楽業界とカラオケ業界のイノベーションによる、ユーザー向けの新しいサービス。
このあたり、2017年あたりから徐々に誕生していくかもしれませんね。

<追伸>

DAMの「オリカラ」のように、原版をカラオケ配信するというサービスは
もっとあっても良いかと思います。

使用料を原版管理者(レコード会社・音楽出版社)に支払えば音楽業界の収益源にもなりますし、
カラオケメーカーも、カラオケ音源を制作する人的コストを削減することができます。
ユーザーさんも自分の好きな曲がオリジナル音源で歌えればきっと喜ぶことと思います。

音楽業界・カラオケ業界・ユーザー、それぞれ三方にメリットがありますね。
そして、この流れはきっと今後沸き起こってくると唯野は予想しています。

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