先日コメント提供させていただいたフジテレビさんの「みんなのニュース」。
放送時間が限られていたので、番組で取り上げられたのは一部のみでしたが、
実際には他にもネタを用意していました。
せっかくなので、制作側からいただいた質問に対する唯野の回答を
ここで公開いたします。
Q. ここ最近のカラオケはどのように変化している?
カラオケメーカーとカラオケユーザーとの双方向コミュニケーションが容易となったことから、
カラオケを通して、ユーザーの「可能性」がぐんと広がっています。
たとえば、第一興商さんの展開する「DAM」シリーズでは
「KWC(カラオケ世界大会)」というカラオケ世界一を決めるイベントの
日本代表選考会にエントリーすることができます。
一次選考では「DAM★とも動画」というカラオケ動画撮影サービスを利用することで、
希望者がカラオケ店で撮影した歌唱映像がそのまま選考のオーディションに使われます。
なお、一次選考通過者は、国内で開催される二次の選考会に進出します。
また、エクシングさんの展開する「JOYSOUND」シリーズでは
「うたスキミュージックポスト」というサービスにより、
誰もが無償で自分の作詞・作曲したオリジナルソングを投稿することができます
(自分の歌唱音源やオリジナルPV動画も投稿可能)。
投稿した曲はJOYSOUNDを設置している全国のカラオケ店で歌うことができます。
(機種はJOYSOUND f1, JOYSOUND MAX)。
将来的にはレコード会社が新人アーティストのプロモーションにこのサービスを利用し、
「ウチの新人の○○の曲がカラオケで歌えます(PVが見られます)」
といった宣伝形態も増えてくるのではと睨んでいます
(近年、Youtubeの公式アカウントで宣伝を行うレコード会社も増えてきましたが、
それと同様の使われ方がされるのではと思っています)。
Q. 映画鑑賞、会議室、英会話など多様化しているがナゼなのか?
個室という特性を活かした各カラオケボックスの運用形態の工夫の現れかと思います。
カラオケボックスには必ずディスプレイがありますので、
DVDの持ち込みやテレビ視聴などのサービスを提供することは技術的に可能です。
たとえば、シダックスさんでは会議室として利用する場合、
一定の割引料金が適用されるというサービスもあります。
また、ワンカラさんでは「ワンカラ英会話」というサービスを提供するなど、
ヘッドホンの着用や固定マイクといった一人カラオケ専門店特有の設備を活かしています。
http://www.eikara.com/about/index.html
Q.カラオケボックスのどういうところが人を惹きつけるのか?
やはり個室というのは大きいと思います。
カラオケボックスのようなプライベート空間は、街中には他にはそうないものです
(ネットカフェでもパーティションに区切られているくらいで、完全個室は少ないです)。
歌うだけではなく、会議や食事や始発までの仮眠に使うお客様もいらっしゃいます。
Q. 娯楽が増えてくる中、カラオケも歌うだけではダメになってきたのか?
ダメということはないですが、カラオケの楽しみ方もまた多様化しています。
たとえば昨今、テレビ番組で採点機能を使ったバラエティーが多く放送されていますが、
「テレビで見たあの採点で遊びたい!」という目的で来店するファミリー層も増えています。
また、採点を「攻略する」という楽しみ方をしているユーザーも数多くいらっしゃいます。
たとえば「精密採点DX」というキーワードで検索すると、
多くの個人ユーザーの採点攻略サイト・ブログを発見することができます。
これもまた、単なる「歌う」を超えたカラオケの楽しみ方のひとつかと考えます。
Q. ほかに唯野さんが知っている変わり種のカラオケボックスがあれば教えてください
最近、セルフサービス形式のカラオケボックスが増えてきています。
パイオニア的存在のカラオケパークベスト10さんは首都圏では7店舗を展開し、
他にもカラオケclub DAMさんでは蒲田南口駅前店や松戸栄店などで
ファミリーマートを併結した店舗展開をしています。
セルフサービス形式の大きな特徴としては、飲食の持ち込みが自由である点と、
退室時の精算を自動精算機で行う点にあります。
店舗側にとってはフードメニューの調理や退室時のフロント業務といった部分の
人件費を削減できるというメリットがあります。
利用者側にとっても、店内で注文するよりも安価な飲食物を持ち込むことができ、
さらに歌唱中に店員がルーム内に入ってくるといった煩わしさもないことから、
よりリラックスして空間を楽しむことができるというメリットがあります。
<追伸>
カゼで一週間ほど寝込んでいます。。
そろそろ回復する頃かと思いますが。。