カラオケ館さんの賞金1000万円企画「カラ館カラオケバトル」。
予選から決勝まですべて精密採点DXによる採点で判定するということで、
この夏のカラオケファンの話題を大きく集めています。
ところで、この「カラ館カラオケバトル」。
当初の想定以上にエントリー者が殺到したようで、締切日の9/30になる前に、
エントリーに必要な「エントリーパスポート」が完売したとのことでした。
というわけで、急遽、別のエントリー方法が提示されました。
カラオケ音源をCDに録音して郵送する「CD応募」とのことです。
大会規約を見る限り、CD応募に関しては、採点うんぬんで決めるわけではなさそうです。
純粋に音源審査をするようにも読み取れます。
また、一時予選通過枠も、
これまでの精密採点DXの高得点者上位300人に、CD音源通過者枠が追加されました。
そういう意味では、純粋100%の精密採点DXの大会ではなくなったと言えますね。
CDエントリーは、1曲につき審査料2160円(税込)が必要とのこと。
相場的にやや高め、という感はしますが、そこは優勝賞金1000万円ならではなのでしょう。
精密採点DXによらない、音源審査によるエントリー。
純粋な歌唱力に自信のあるあなた、1000万円を目指してチャレンジしてみませんか?
<所感>
7月の「カラ館カラオケバトル」発表当時、私・唯野はこのようにつぶやきました。
公式にも情報が少ないのでまだなんとも言えないですが、
カラオケ館さんの「カラ館バトル」、精密採点による大会のようです。
「優勝賞金1000万円」とのことなので、
採点マニアさんが殺到して100点満点の連発が予想されますが、だいじょうぶかな。「『誰もが認める歌唱力を持った、最強の歌い手』を大募集します!」のキャッチと、
精密採点DXオンリーでの審査方式とが、どうしても紐付かないですね。。
採点で優劣を決めるカラオケ大会はOKですが、
ならば「来たれ最強の採点マスター!」くらいのコピーのほうがしっくりくる感がします。テレビの取材で「カラオケを上手く歌うコツを教えてください」と聞かれたので答えたら、
放送では「カラオケで高得点を取るコツ」と紹介されていたことが、
過去に何度かあります(その逆もありますが)。
このあたりを混同されている方は、想像以上に多い気がしています。正直、業界上層部の方々は、カラオケマニアの「凄さ」を知らない場合が多いです。。
1000万円の出処(スポンサー)など、気になるところは多々ありますが、まずは詳細待ちですね。
せめて、予選=精密採点、本戦=専門家による採点、が理想かなと。
今回のような「仕様変更」に至った推測ですが、おそらく唯野の予想は当たりだったと思っています。
つまり、運営側の想定以上に100点満点獲得者が続出したのではないかと。
(仮にそうでないのであれば、面倒な手続きのCDエントリーという仕組みを導入するよりも、
今からでもエントリーパスポートを増産するほうが、よほど話が早いはずです)。
つぶやきにもありますように、
業界上層部の方々は、カラオケマニアの「凄さ」を知らない場合が多いです。
特に、カラオケ採点の攻略については、2004年以降のランキングバトルの大流行以来、
数多くのカラオケファンが挑み、情報を共有し、解明してきた歴史があります。
精密採点DXの誕生は、LIVE DAMの発売時期に遡りますので、2010年10月。
実はもう、サービス展開されてほぼ4年が経っているのです。
確かに精密採点DXは今でも、採点機能のみならず、UI、ミュージック等を含めて、
現存する最高のカラオケ採点機能であることは間違いないですが、
それでも、多くのカラオケファンに長年使われている以上、
高得点を出すテクニックもある程度、カラオケファンの間では解明・共有されているものです。
(もちろん、だからと言って決して「誰でも出せる」わけではなく、相応のスキルが必要ですが)。
こうしたカラオケファンの採点に関する熱意に、賞金1000万円という強力な動機がプラスされれば、
日本全国数多くのカラオケ採点マニアさんが殺到するのは、目に見えています。
そういう意味でも、ちょっと運営側で読み違えがあったのかなとは推測しています。
とは言え、「決勝まで精密採点DXで優劣をつける!」とアドバルーンを上げたのであれば、
ぜひとも最後までブレずに突き進んで欲しいと思います。
たとえ優勝者が「誰もが認める歌唱力を持った、最強の歌い手」ではなく、
「採点歌い」を駆使して高得点を稼ぐカラオケ採点ゲーマーさんであったとしても。
それはそれで、非常に高度なスキルではありますので。
いずれにせよ、今後の「カラ館カラオケバトル」の展開、楽しみに見守りたいと思います。