イベント業界の立場からも東京オリンピックの安全な開催と成功を願います。

コロナ禍において旅行業界、飲食業界そしてカラオケ業界は大変な逆風を受けています。
しかしながら厳しいのはこれらの業界だけではありません。

観覧者同士が密になりやすいライブハウス業界もまた苦難の渦中にあります。

「全国初、ライブハウスのコロナ関連倒産 福岡のアーリービリーバーズが破産へ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/0d41f721fe49e1b7ad603ba8118949338dd7611a

こちらのライブハウス、
JOYSOUND全国カラオケ大会2018の福岡エリア選考会の会場でした。

カラオケ大会でご縁のあったライブハウスの閉店は個人的にも大変残念です。

カラオケ業界もライブハウス業界も同じ音楽に関わる業界であり、
出口の見えないコロナ禍における運営のあり方を模索していることかと思います。

カラオケ大会プロデューサーでもある唯野も、
コロナ以前とは違った新しいカラオケ大会のあり方を模索しています。

現在、オンラインカラオケ大会「新東京カラオケグランプリ2021」を開催中ですが、
この大会もまた、新しいカラオケ大会のあり方の一つの例です。

もちろん、コロナ以前のようなオフラインカラオケ大会、
出場者・観覧者が一堂に集い、生で歌唱を披露するライブ感溢れる大会もまた、
今もなお十二分に需要があるものと考えています。
だからこそ、オフライン大会において感染リスクを限りなくゼロとする運営形態を
早急に確立する必要があります。

そんな中で、昨年に続き(?)今年も東京オリンピックが近づいてまいりました。

東京オリンピックの開催の是非については賛否両論あるかと思います。
むしろ、どちらかというと「中止すべき」の世論の方が大きいかと思っています。

世界中から大勢の選手・観覧者を日本に迎えることになれば、
クラスター発生のリスクは当然懸念されますし、
感染症の拡大を抑える観点からも、中止論については当然理解できます。

しかしながら、これは完全に唯野の「願望」に過ぎないのですが、
ぜひとも東京オリンピックは開催していただき、見事成功して欲しいと願っています。

なお、ここで言う「成功」とは単に開催できれば良いということではありません。
オリンピック開催を事由とした感染症クラスターを一切発生させることなく、
安全にオリンピックを終えることができた場合を「成功」と考えています。

言うまでもなく、オリンピックは世界における最大級のイベントのひとつです。
そのオリンピックにおいて、
感染者を一切発生させることなく安全に遂行することができたならば、
コロナ禍に苦しむ全国のイベント業界をどれだけ勇気づける結果となるでしょう。

すなわち、オリンピックほどの大型イベントでも安全に開催できるのであれば、
他のどんなイベントも安全に開催できる手法があるに違いありません。

オリンピックで成し遂げた感染リスクのない安全なイベント開催スタイルが、
それ以後、全国のさまざまなイベント運営の場において、
良きモデルケースとして引き継がれていくはずです。

もちろん感染リスクを抑えることだけでなく、
同時に、選手にとっても日本国民にとっても世界中の方々にとっても、
全ての方々の満足のいく形式でのオリンピック運営もまた求められるはずです。

唯野は決してオリンピックの専門家ではありませんので、
どのように開催すれば安全性と満足とを両立できるのか、
そうしたアイデアを持ち合わせているわけではありません。

しかしながら、もしこれらを両立のうえ見事成功を収めることができたならば、
この東京オリンピックの開催は過去に例のないほどの大きな価値を生むことになると
個人的に思っています。

すなわち、コロナ自粛の超克です。

改めて、東京オリンピックの安全な開催ならびに成功を祈念しています。

 

<追伸>

組織委員会のさまざまな問題がメディアで取り上げられています。
しかしながら、オリンピックの主役は選手たちのはずです。

東京オリンピックの場で水泳の池江選手やテニスの大坂選手やバドミントンの桃田選手や、
野球の侍ジャパンや、その他の数え切れない多くのアスリート、
もちろん日本人に限らずとも世界中のアスリートの真剣な競技を目の当たりにすれば、
きっと誰しも感動を覚えるはずです。
きっと誰しも「オリンピックが開催されて良かった」と思うはずです。

本物には人々を感動させる力があると思います。

人々が感動を共有するこうした場を作り出すことこそがイベントの醍醐味であり、
イベントに望まれていることだと思っています。

東京オリンピックを機に、2021年がイベント復活元年となることを期待します。

<5月11日追記>

本記事を執筆した2月の段階では東京オリンピックの開催に賛成でしたが、
度重なる緊急事態宣言の乱発によって、
カラオケ業界をはじめ多くの国民に耐えがたい我慢をこれ以上強いるのであれば、
今回のオリンピックは「縁がなかった」と考えたいと今は思っています。

あまりにも国民の犠牲のほうが大きいと考えます。
国民に我慢や犠牲を強いることなく開催されるオリンピックこそが望ましいと思います。

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