「カラオケにいこう!」プロジェクトの今後の動向を注視します。

カラオケ業界への向かい風の強い昨今ではありますが、
多くのカラオケボックスでは安全に向けた対策・取り組みを日々行っています。

とは言え、そのアピールが足りていないと唯野は常々思っていました。

カラオケボックス内の各ルームは建築基準法上、高い換気性を維持している事実、
ルーム内の清掃においても各店舗で十分な感染症対策を施している事実、
こうした事実を世間(カラオケにさほど興味のない一般の方々)に向けて
全くもってアピールできていないと、常々思っていました。

そんな中、カラオケ事業者の業界二大団体、
一般社団法人全国カラオケ事業者協会(略称JKA)と、
一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会(略称JKBA)とで
12月1日に「#カラオケにいこう!」プロジェクトを立ち上げられました。
https://www.go-karaoke.jp/

非常に素晴らしい試みと思います。

正直、内容については恐縮ながらツッコミどころが多く、
事前に少しでも唯野にご依頼・ご相談いただいていれば、
コストに見合った効果的なアイデアを提案できたという想いはございます。

とは言え、こうした試み自体は大変に素晴らしいものと思います。

現在、カラオケにさほど興味のない一般の方々にとって、
カラオケはコロナ感染のリスクの高い娯楽であり敬遠すべきものであるといった、
なんとなくの空気・イメージが作られています。

コロナ禍において各カラオケ店ではこれまで以上に入念な消毒・清掃対応を行っており、
その具体的な取り組みの多くはカラオケ店舗公式サイトにて紹介されているのですが、
そうした取り組みが一般に知れ渡る機会はなかなかございません。
(そもそもカラオケに関心のない方はカラオケ店舗のサイトにアクセスしないでしょうし…)

といった現状もありますので、カラオケ業界団体が総力を挙げて、
カラオケに対する世間の「なんとなくもやっとした危険なイメージ」を払拭し、
カラオケ業界の安全に向けた取り組みを世間にアピールするプロジェクトには、
心の底から賛同したいと思っています。

ただ。

しかしですが。

唯野はカラオケ評論家の活動を始めて既に10年以上が経過していますが、
これまでカラオケ業界を見てきた経験から申し上げますと、
業界団体のこうしたアドバルーンはいつも「上げっぱなし」なのです。

言い方を変えると、最初だけなのです。
最初だけ上げていても、上げたアドバルーンのことなど皆忘れてしまいます。

この「カラオケにいこう!」プロジェクトの公開は12月1日でした。
今回、このサイトで紹介しているのは12月11日です。

あえて唯野は時間を置いてみました。
アドバルーンを上げてから日々どのように積極的に告知されていくのか、
それを注目したかったのです。

残念ながらあまり動きらしい動きを確認することはできませんでした。
公式Twitterの投稿もオリジナル投稿は12月2日が最後で、
後は全てリツイート投稿です(12月10日現在)。
https://twitter.com/save_karaoke

せっかくTwitterアカウントをお持ちなのであれば、
せめて最低でも1日に1回ぐらいはオリジナルの投稿をしなければ広報活動になりません。
なので今回もまた、上げっぱなしのアドバルーンにならないかを懸念しています。

何度でも申し上げますが、試みは大変に素晴らしいと思います。
しかしながらアピールが足りなければ誰の耳にも届きません。

いくらJKBAのサイトで「カラオケボックスは新幹線並みの換気なので安全」
という動画をアップしたところで、
第三波が懸念されるやいなや営業時間短縮要請の対象として、
「酒類の提供を行う飲食店とカラオケ店」と東京都から名指しされるわけです。
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/1009757/1012309.html

Q5 カラオケ店は、酒類の提供を行わない店舗であっても、要請の対象なのか。

要請の対象となります。

お酒を提供しようがしまいが、
カラオケがあるだけで危険というのが東京都の公式見解なのです。
この事実こそが、
JKBAの高換気アナウンスはお上にはまるで届いていなかったということの証左です。

だからこそ、広報・アピールが大切だと唯野は申し上げているのです。

せっかくの「カラオケにいこう!」プロジェクトです。
何度も申し上げますが、試みは大変に素晴らしいです。

だからこそ、ぜひとも日々の継続した告知を願います。
せめて1日1回ぐらいは担当者自身の血の通った言葉によるTwitter投稿が欲しいものです。

「カラオケにいこう!」公式サイトを見る限り、
12月18日に各種企画がスタートするかと思います。

12月18日の動きは期待できます。
しかしながら、12月18日以前までにどのような告知活動を行うのか、
そしてまた、12月18日以降に各種企画に対してどのようなフォローを行うのか、
その姿勢、取り組みを唯野は引き続き見守らせていただきたいと思います。

 

<追伸>

12月10日現在の「カラオケにいこう!」公式Twitterです。

フォロワー数がなんとも心もとない(フォロワー数:43)です。
確かにこの状態ではTwitterによる投稿の効果は大きくないでしょう。
(とは言え、お金や懸賞の力で見せかけのフォロワー数を増やすのもまた無意味です)。

SNSによる告知は今の時代では非常に大事です。

手前味噌で恐縮ですが、この公式Twitterが唯野をフォローするかどうかで、
このプロジェクトの「本気度」を測っていただいて良いと思っています。

「猫の手も借りたい」ではないですが「唯野の手も借りたい」ぐらいの切迫感がないと、
カラオケ業界に吹きすさぶこの逆風に立ち向かうのは厳しいと思います。

もしも唯野の意見がご入用であれば、ご遠慮なく以下までご連絡いただければ幸いです。

タイトルとURLをコピーしました