新東京カラオケグランプリ2020オンライン開催への想いについて。

早いもので2020年も11月になり、残り2か月を切りました。
この年がまさか全国のカラオケ大会が軒並み中止を余儀なくされる年になるとは、
唯野も全く想像しておりませんでした。

改めて、カラオケの楽しみ方、カラオケイベントのあり方を振り返る年にもなりました。

ようやく各地で徐々に、
(十分に感染症対策を取った上での)カラオケ大会再開の兆しも見えかけていますが、
まだまだ予断を許さない状況も続いており、
カラオケ大会のオンライン化という需要もまだまだ大きいものと感じています。

そこで唯野自身も実際にオンラインのカラオケ大会を開催し、
オンラインカラオケ大会の需要や可能性を肌で感じ、
オンライン大会を開催するにあたって何かしら課題があるのであれば、
業界全体に対しその改善点を打ち出していきたいと考えました。

そして「新東京カラオケグランプリ2020オンライン」を開催することといたしました。

新東京カラオケグランプリ2020の公式サイトはこちらです。
https://tokyokaraoke.com/

エントリー受付開始は明日11月12日(木)20時からですので、
正式にはまだ開催しているとは言えませんが、
少なくとも企画の時点で把握していたオンライン大会の課題は大きく以下の2点でした。

◆1. 応募者のカラオケ歌唱音源をどのように閲覧共有するか?
◆2. 全国の出場者を生中継で繋ぐオンラインカラオケ大会は可能か?

カラオケ音源は制作元(DAM:第一興商さん、JOYSOUND:エクシングさん)が
その著作権を有しています。
したがって、DAMやJOYSOUNDのカラオケ音源を使った歌唱動画を撮影の上、
公衆が視聴できる形式でオンライン上にアップロードすることは
著作権の観点からNGとなります。

ということもあり、オンライン上にカラオケ歌唱動画を公開したいユーザーのために、
両メーカーさんはそれぞれインフラサービスを用意されています。
(DAM:DAM★とも、JOYSOUND:うたスキ動画、ですね)。

今回の新東京カラオケグランプリ2020オンラインでは、エクシングさんのご厚意の基、
応募者がうたスキ動画上にアップロードされた歌唱動画を
当大会のエントリー動画として利用させていただく旨のご了承をいただきました。

したがって、応募者全員のうたスキ動画上の対象動画URLを
(エントリー締め切り後に)リスト化して公表することで、
◆1の課題をクリアすることができております。

さて、もうひとつの◆2の課題ですが、
現状、メーカーさんが用意されているインフラサービスはいずれも、
事前にカラオケ店などで撮影した映像を公開する形で提供されています。

なので、たとえばライブ配信など、
歌唱をリアルタイムに配信できる仕組みには対応していません。

ということは事実上、カラオケを用いたライブ配信は権利上NGということになります。
(あるいは、オリジナルのカラオケ音源など著作権問題がクリアされている音源を使用し、
かつJASRACと利用許諾契約を締結されているインフラ上での公開であればOKです)

そういう意味で、たとえば生中継で全国の出場者を順に繋いで
生歌唱をリアルタイムにネットワーク配信する形式の
オンラインカラオケ大会を開催することは
事実上難しい現状にあります。
(プラス、複数個所を中継で繋ぐインフラの構築が難しいという技術的な課題もあります)
(たとえば全国の出場者100人を全てZOOMで時間ずれなく回線障害なく繋げるか、ですね)

◆2の課題のクリアは現時点では困難ということもあり、
今回の新東京カラオケグランプリ2020オンラインでは、
応募者が事前に撮影され、うたスキ動画サイト上にアップロードされた歌唱動画を
審査対象とする運用としています。

いずれはカラオケ音源のライブ配信における権利問題がクリアになり、
かつ全国の出場者を生中継で繋げる強固なネットワークが容易に構築できることで、
リアルタイムでのオンラインカラオケ大会が開催できれば良いなと思っています。

さて、新東京カラオケグランプリは2017年に東京都大森で一度開催いたしました。
当時はもちろんオンラインではなくリアルな会場での大会でした。

よろしければ当時(3年前)の大会の様子の記事をご覧ください。
https://enjoysing.com/karaoke5339

ちなみにこの新東京カラオケグランプリ2017の開催が関係者の目に留まり、
翌年以降の東京カラオケまつり2018・2019の開催の話に発展していきました。

そういう意味ではこの新東京カラオケグランプリという大会は、
唯野にとってもターニングポイントとなったイベントとも言えます。

今回はオンライン大会という新しい試みの実現となりますので、
新東京カラオケグランプリ2020の開催を通して、
2021年以降に続く新しいカラオケ大会の形を模索していきたいと思っています。

新東京カラオケグランプリ2020の公式サイトはこちらです。
https://tokyokaraoke.com/

エントリー開始は11月12日(木)20時からとなります。
今年は会場で多くのカラオケユーザーと直接お逢いできず個人的にも残念でしたが、
その分、動画上で皆様の元気なお姿と変わらぬ歌唱を拝見できれば嬉しく思います。

エントリーをお待ちしております。

 

<追伸>

新東京カラオケグランプリ2020オンラインへのエントリー動画ですが、
動画の撮影日は11月10日(火)以降のものを対象とさせていただいています。

これは、うたスキ動画の仕様により、
(再生数など)一定条件を満たさない歌唱動画は撮影後一ヶ月で閲覧不可となり、
審査期間中に確認できなくなる可能性があるという点が理由のひとつです。

しかしながら、唯野の思惑としてはもうひとつ大きな理由もございます。

それは、当大会へのエントリーのご検討をきっかけに、
皆様にカラオケボックスによりいっそう足を運んでいただきたいという想いです。

当大会へのエントリー動画を撮影するために、
ぜひともカラオケボックス(カラオケ喫茶等ももちろん)に多く足を運んでください。

カラオケファンであれば十分ご承知のことと思いますが、
2020年のカラオケ業界は大変な苦境に立たされています。
コロナ禍においてカラオケは感染リスクの高いレジャーと名指しされ、
マスメディア等でネガティブに報道される場面を多く目にしています。

カラオケボックスは建築基準法上、十分な換気が行われる構造になっているにも関わらず、
こうした事実はメディアではさほど大きく取り上げられておらず、
(当記事執筆時点で)
カラオケボックスでクラスターが発生したという事例は見当たらないにも関わらず、
風評被害とも言える影響を受けています。

唯野自身も、今だからこそ今まで以上にカラオケに行きたいと思い、
今まで以上にカラオケ店に足を運び、
微力ながらもお役に立てればとフードメニューを一品はオーダーするようにしています。

同様に、今回の新東京カラオケグランプリ2020の開催においても、
少しでも現場のカラオケ店舗のお役に立てればと願っています。

ぜひとも、エントリー動画の撮影のために、
カラオケ店舗によりいっそう足を運んでいただければ幸いです。

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