現在市場に展開されているカラオケ機種と言えば、
ほとんどのカラオケファンがDAMとJOYSOUNDを思い浮かべるかと思います。
しかしながら、まねきねこさんのみに展開されていた
まねきねこさん独自のカラオケ機種がかつてございました。
こちらの「すきっと」です。
こちらのオレンジ色の本体のすきっとは2013年にテストサービスを開始し、
2014年には全国のまねきねこさんに設置されるようになりました。
2014年の当サイトのすきっと体験記事もよろしければご覧ください。
https://enjoysing.com/karaoke1905
すきっとを開発したのは、まねきねこさんの運営元であるコシダカさん。
つまり、カラオケ機種を自社開発の上、自社運営店に設置展開されていたわけです。
おそらくその狙いは、既存カラオケ機種の設置料（リース料や通信料）を、
自社製品を使用することで抑えようといった理由もあったのかと思います。
（プラス、コシダカさんはチャレンジングな試みをされる社風という点もあるかと）
アニメとのコラボやご当地アイドル応援のすきドル等の企画もございましたが、
2019年の12月にすきっとはサービスを終了されました。
そもそも十分な楽曲数のカラオケ音源を一から制作するというのは、
膨大な労力を要する作業です。
そのため、カラオケ機器業界への新規参入は今ではほぼ皆無であり、
すきっとを除けば、新規参入機種は2004年のUGAまで遡ることになります。
このように新規参入のハードルが高いことからも、
カラオケ機種は今後もDAMとJOYSOUNDの複占となるかと思います。
（テクノロジーの進化で誰もが簡単にカラオケ音源を作れるようになるまでは）
そういう意味でも、すきっとの音源は「貴重な資産」であると唯野は思っています。
ここからが本題ならびに提案です。
すきっとの音源をぜひYoutubeで無料配信し、
「歌ってみた系」などのオンライン利用を無条件許諾されてはいかがでしょうか？
現在、カラオケ音源のオンライン上での使用（動画公開など）については、
各メーカー（第一興商さん・エクシングさん）の権利上の理由により、
たとえばYoutube等に「歌ってみた」的に公開することはNGとされています。
（もちろん、DAM★ともやうたスキ動画での公開はOKです）
とは言え、この2020年はカラオケ業界にとっても大きな転機となっています。
特にコロナ禍における店舗でのカラオケリスク（風評被害も含めて）の懸念により、
オンライン上での歌唱動画の共有ならびに配信の需要が益々高まっています。
そこで、すきっと音源のオンライン上でのユーザー利用を可能とすれば、
たとえばライブ配信等を希望するカラオケユーザーに向けての
非常に大きな需要が見込まれると思います。
つい先ごろまでサービス展開されていた音源ですので、
サービス終了によってこのまま封印してしまうのはもったいないように思えます。
現在、Youtube上でも「歌ったみた」利用の可能なカラオケ音源を
制作・公開されている方々は相応にいらっしゃいます。
唯野も少し協力しましたフジテレビ「千鳥の鬼レンチャン！」のカラオケ企画においても、
音源協力をされていたのはDAMでもJOYSOUNDでもなく
Youtube上に自作カラオケ音源を公開されている「カラオケ歌っちゃ王」様でした。
https://www.youtube.com/watch?v=wLc1GvdOHSw
このように、カラオケ音源の需要は実は非常に大きいと思っています。
せっかく豊富な曲数を持つ完成されたカラオケ音源のすきっとですので、
ぜひとも新しい生活様式に即したカラオケの楽しみ方という需要に応え、
ユーザーが無償でオンライン配信を行える形のサービスとして
再登板していただければと思っています。
チャレンジングなコシダカ様のご英断を期待しています。
すきっとの音源を使ってオンラインカラオケ大会ができれば面白そうです。
サービス開始直後のすきっとのポスターです。
＜追伸＞
コロナ禍におけるオンライン時代において、
カラオケ音源の動画共有・ライブ配信の需要が非常に高まっています。
カラオケ音源のオンライン配信に向けてのメーカーさんの規制緩和を強く期待しています。