新しい生活様式に即したカラオケ業界の工夫を紹介します。

コロナ禍の昨今においては、エンタメ業界も「新しい生活様式」を取り入れる必要があります。
特にカラオケの場合は声を発する点とマイクを使い回す点において
少なからずリスクとなり得る要素が存在するものです。

そこで、カラオケ業界の対策・取り組みの一部を紹介いたします。

◆使い捨てマイクカバー(パインクリエイトさん)


https://marupa.co.jp/eccube/html/products/detail.php?product_id=4422

マイクの先端に使い捨てカバーを装着することでマイクへの飛沫付着を防ぎます。
カラオケ業務用品メーカー大手のパインクリエイトさんなどで購入でき、
最近のカラオケボックスでも標準サービスとして用意している店舗もございます。

個人的にはマイクカバーは今後のカラオケ様式のスタンダートとなると思っています。

ただ、基本は一人一個という使い方になりますので、
たとえば4人組などで来店した場合、マイクが部屋に2個しかない時などは、
都度カバーを取り換えて使うことになり、着脱時に飛沫に触れてしまうと
飛沫付着を防ぐという本来の目的を生かしきれなくなるという懸念もございます。

1~2人の少人数カラオケ、あるいは人数分マイクを用意しているカラオケルームであれば、
こうしたマイクカバーの装着は問題のない理想的な対策かと思います。

◆マイクシールドの着用(まねきねこさん)


https://www.karaokemanekineko.jp/campaign/post_138.html

マイクカバーにプラスして、マイクに半透明シールドを装着することで、
歌唱者の飛沫が周囲に拡散することを予防しています。

懸念はマイクの角度を限定してしまうため、
歌いやすさの面でやや苦慮する部分があるかもしれません。
(マイクを口に真っ直ぐ向けると顔に当たる可能性があるなど)

◆マイマイクの販売(カラオケ館さん)


http://karaokekan.jp/campaign/2020070201.html

マイクそのものを個人専用にすれば安全という対策です。
ウイルス感染の観点からも、マイクは最も飛沫接触リスクの大きい媒体と思われますので、
個人的には感染予防対策としてはこれがベストかと思います。

カラオケ館さんで一本1800円で販売されていて、
カラオケ機器に繋ぐための有線ケーブルはカラオケ館さんで貸し出しとのことです。

懸念をひとつ挙げれば、
カラオケ店に行くたびにマイクを持参しなければならないという煩わしさがあるかと思います。
たとえば常連客の場合、店舗でマイクを預かるというサービスも加えれば、
より気軽にかつ安全にカラオケを利用できることかと思います。

◆JOYSOUNDのマスクエフェクト機能(エクシングさん)

https://www.joysound.com/web/s/maskeffect/
マスクをつけたまま歌うという逆転の発想です。
マスク歌唱でも声が籠らないエフェクトを提供しています。
聴いている側からするとエフェクト効果で歌声がクリアに聴こえます。
カラオケの録音・録画機能をよく使われる方にも良いサービスかと思います。

ただ、スポーツにおける懸念と同様に、
マスクを着用したままで強い息を吐き続けると徐々に息苦しくなってしまう点は
やはり対策のしようのない問題なのかなと思います。
(歌うという行為もスポーツ同様に、思いのほか息を使いますので…)。

◆ソーシャルディスタンスの注意喚起(カラオケBanBanさん)


隣同士で座らないように、ルーム内の座席に×テープを貼ることで注意喚起しています。
こうした取り組みは最近では劇場やホールでもよく見かけますね。

あくまで注意喚起ですので、実際に守るかどうかはユーザー任せとなりますが、
こうして視覚的に示すことは店舗側でできる最大限の対策かと思います。

問題は、このように座席一席分のスペースで間隔を取るということは、
事実上、ルームの最大収容人数がこれまでの2分の1になることを意味しています。

つまり、これまでは入店可能だった大人数グループについては、
部屋を2つに分けての入店となるか、あるいは入店をお断りすることになります。

これはカラオケボックス側にとって大いなる売上機会の損失となります。

そういう意味でも、「新しい生活様式」に即することによって、
今後のカラオケボックスは客数や売上が半減してしまう恐れがあるのです。

非常に厳しいことになりそうですが、
なかなか収束の見通しの立たない昨今ではやむを得ない施策なのかもしれません。。
この逆境を何卒乗り切っていただきたいと願っています。

 

<追伸>

2020年、カラオケ業界には明るい話題がございません。
「新しい生活様式」に即しながらも、多くのカラオケユーザーがわくわくする新しいサービスを
ぜひともカラオケ業界・メーカーから打ち出していただきたいと思います。

特に、オンラインのカラオケイベントは多くのカラオケユーザーに望まれていると思います。

唯野もオンラインカラオケ大会のスキームを検討してまいります。

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