カラオケ評論家活動

オンラインカラオケ大会「ぷれぱ♡Cup」の審査員を務めました。

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2020年上期はカラオケ業界受難の時期でした。
声を発し、共通のマイクを使い回すカラオケは感染症リスクの高い娯楽とみなされ、
多くのカラオケ店舗は営業を自粛し、
開催を予定されていた多くのカラオケ大会もまた中止を余儀なくされました。

そんな中、有志のカラオケファンが自ら率先してオンラインカラオケ大会を開催するという
新しいムーブメントもあちこちで見られつつあります。

そのうちのひとつ、香川県を中心に活動するPräparat様主催のオンラインカラオケ大会
「ぷれぱ♡Cup」の審査員を務めさせていただきました。

実はもともと、Präparat様経由で昨年のうちに
以下の「高松国分寺ホールカラオケ大会」の審査依頼を承っておりました。


本来であればちょうど昨日6月27日に開催されるはずでしたが、
コロナ禍の影響により残念ながら中止となりました。。

こちらの大会中止の影響もあり、Präparat様にて新たにオンラインカラオケ大会を企画され、
改めて今回、その「ぷれぱ♡Cup」の審査を務めさせていただくこととなりました。

およそ半月間の応募期間の中、北海道から九州まで38組のご応募があり、
それぞれの歌唱動画を特別審査員としてしっかりと拝聴いたしました。

今回は全部で15の賞が準備されていましたが、その中から唯野は、
優勝、準優勝、第三位の3組を唯野観点による歌唱評価にて選出させていただき、
合わせて、印象に残った方々を特別審査員賞として2組を選出させていただきました。

通常のカラオケ大会の審査では歌唱を生で拝聴できるのは一度のみですが、
今回はオンラインカラオケ大会の特性を活かして、審査期間の4日間を掛けて繰り返し拝聴のうえ、
以下の流れで審査させていただきました。

◆1日目:公開動画の順番通りに拝聴し、歌唱の出来の音楽的観点で7段階で採点する
◆2日目:公開動画の逆の順番で拝聴し、歌唱の出来の音楽的観点で7段階で採点する
◆3日目:1日目・2日目のいずれかで点数が一定上位だった方々の歌唱を、
以下の3観点を重視して改めて拝聴し、小数点単位で採点する

・言葉力(歌詞(ストーリー)がしっかり伝わってくるか?)
・独自性(その人にしか歌えない歌唱かどうか?)
・求心力(聴き手を引き付ける歌唱(目を離せない・耳を離せない)かどうか?)

◆4日目:3日目の点数の上位5組の歌唱を改めて拝聴し、上位3組を選出する

その結果、上記3観点において特に優れていた
とちおとめ様、るんるん様、jump様を選出させていただきました。


(たまたま家にありました)。

また、審査員特別賞は、以下の2観点で選出いたしました。

・ステージング(聴き手を引き付ける見栄え・振り付けで歌っているか?)
・マッチング(その人の声質・雰囲気に合った楽曲を歌っているか?)

ステージングにおいてはこじ&はれたま様、マッチングにおいてはHaRuKa.様を
それぞれ選出させていただきました。

カラオケ大会は歌っている出場者ご自身の見栄え(身振り手振りや衣装など)もまた
ステージを構成する要素のひとつであり、
歌の世界を聴き手に伝えていく手段となり得るものでもあります。
その意味で、観衆を引き付ける魅せ方や楽曲の選び方もまた非常に大事かと思います。

その他、主催のPräparat様ご選出の方々を合わせ、以下の方々が見事受賞となりました。

主催のPräparat様(Satomi様、EMI様)からのご選出の皆様もまた素晴らしかったですし、
恐縮ながら選出とならなかった方々の中にも素晴らしい方は大変多くいらっしゃいました。

また逆に「本来はこの方は大変素晴らしい実力者のはずなのに、今回の動画は惜しかった…」
という方も何組かいらっしゃいました。

入賞の方々もお選びできなかった方々も、審査結果とはまた別に、
ぜひともご自身の視点で改めてご自身の歌唱動画を振り返っていただければと思います。

そして今後また動画で、そしてできれば以前までのようにリアルなカラオケ大会の場で、
皆様方の歌唱を再び拝聴させていただければ幸いです。

今回の「ぷれぱ♡Cup」は第一回目の開催とのことですので、
ぜひとも第二回、第三回と、ますます発展されることを期待しています。

 

<追伸1>

以下は今回の「ぷれぱ♡Cup」に限らず、あくまで普段の唯野の審査主観になりますが、
あまり「正確に歌うこと」ばかりにこだわり過ぎなくても良いかなと思っています。

なぜなら、上級者であればほとんどの方が既にそれは(許容範囲内で)十分できているからです。

上級者グループの中からさらに抜きん出るのであれば、
「他の誰も真似のできない、自分にしか歌えない歌」を目指していただければと思います。

歌手のライブでもCD音源と比べると幾分発声や音程が乱れてしまうことがあります。
しかしながら、まさに「ライブ」の名の通り自分の生きた言葉として歌っているからこそ、
聴き手の心をぐっと掴んでいるのだと思います。

逆にたとえば、正しい音程かつ美しい歌声の歌唱であったとしても
まるで美しいオルゴールを聴いているようにす~っと心地良く意識の中を通り過ぎていき、
曲が終わった後にかえってあまり印象に残らなくなる歌唱もあるものです。

もちろん、正しく歌っているのであれば相応に高評価にはなりますが、
全員が全員正しい歌唱であるならば、差別化を図る箇所は他に別のところにあるものです。

歌とは、曲と歌詞、そして歌い手の想い・振る舞いで構成されているものと唯野は考えます。
であるからこそ、歌詞の伝え方、そして歌全体のストーリーの伝え方こそが、
聴き手に印象を残すにあたっての他の出場者との「差別化」を図れる部分かと思います。

大会では「どうしてこの曲を歌っているのにこの表情なの?」という方も稀に見られます。
また、「この出場者は『この曲を歌えば審査員が高評価してくれる』と思って選曲したのかな?」
という方もそこそこ見られます。

選曲について、表情について、そして審査員心理についてもまた、
機会があればお話しできればと思います。

 

<追伸2>

正直、当面の間はリアルな場でのカラオケ大会の開催は厳しいと思っています。
コロナ禍の収束の目途が全く立っていないため、
カラオケ大会の会場でクラスターが発生するリスクを完全に払拭できないからです。

カラオケ大会を開催し、その結果、万一のクラスターが発生したらその影響は甚大です。
当事者の健康面においてのリスクは当然のことながら、
主催者側からすれば社会的な責任を追及されることもまた大いなるリスクと言えます。

だからこそ、カラオケメーカー・業界は率先してオンラインカラオケ大会の仕組みを整備し、
積極的にオンラインカラオケ大会の開催に打ち出す必要があると思います。

「新しい生活様式」を求められる昨今、カラオケ業界も率先して
「新しい生活様式」に沿ったカラオケの楽しみ方や、
「新しい生活様式」に沿ったカラオケ大会を提示していかないと、
カラオケ業界そのものが先細ってしまう危険性があると懸念しています。

カラオケメーカーによるオンラインカラオケ大会の積極的開催を今後期待します。

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