カラオケ評論家活動

ホテル・旅館のカラオケ事情

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一般社団法人全国カラオケ事業者協会発行の「カラオケ白書2016」によると
業務用カラオケのユーザー市場規模は金額にして約6165億円。

大半がカラオケボックスあるいはカラオケ喫茶・スナックが占めていますが、
その中で52億円と、1%未満ながら旅館・ホテル内のカラオケもまだまだ健在です。
http://www.karaoke.or.jp/05hakusyo/p4.php

さすがにビジネスホテルではあまり見かけませんが、
温泉宿に行くと昔はたいていカラオケコーナーがあったものです。
今回、その「旅館カラオケ」を尋ねてまいりました。

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心癒される自然いっぱいの風景。
群馬県みなかみ町の昔ながらの温泉街です。

こちらのある旅館で、宿泊者向けのカラオケルームが使えるとのことで、
単身歌いに行ってまいりました。

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どことなく懐かしい風景。
今の時代、ほとんど目にすることのなくなったアイテムが存在します。
それがこちら。

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「歌本」です。
今の若い方の中には、見たことのない方も多いでしょう。
歌手別(あるいは曲別)にカラオケ配信曲の選曲番号が掲載されている本です。
15年くらい前までは、この電話帳のような本を見ながら
歌いたい曲の番号を調べて、リモコンで番号を手入力して選曲していたのです。

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このようなリモコンです。
既に40を過ぎている唯野的にはおなじみ感いっぱいのアイテムです。

今ではほとんど見かけない歌本ですが、一応、発行はしているようですので、
定期的に新しいものと入れ替えているのかなと確認してみると、

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2004年5月時点のものでした。
ということは、ここ10年ぐらいに発表された曲は番号がわからなくて歌えない…?

ということもなく、しっかりデンモクも置いてありました。

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こちらのPM200-DKは、2007年に発売された機種。
これは今でもカラオケボックスで見かけることのある機種ですね。
なので、歌本に記載のない曲でもこちらで選曲は可能です。

そういう意味で言えば、歌本を置いている理由は、
歌本で曲を探すというスタイルに慣れているご年輩者への配慮としてなのかと感じました

(ナツメロであれば、2004年以前の歌本にも掲載されていますので)。

さて、カラオケの機種ですが、これまた唯野的には懐かしいです。

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Cyber DAMのナイト市場(スナックなど)向け機種、DAM-G70です(2005年発売)。

通常、ホテル・旅館のパーティー会場には専用機種Party DAMが置いてあることが多いですが、
こちらの旅館では、ナイト向けの機種が置いてありました。
さて、ではこちらの機種でどのような曲が歌えるのか?
新しい曲は歌えるのか、確認してみました。

デンモクの歌手名検索で「ゲスの極み乙女。」を検索しようとすると。

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…残念ながら出てきませんでした。。
他、2014年度のヒット曲「Let It Go~ありのままで」もありませんでした。
一応、ゴールデンボンバーは出てきましたので、
どうもデンモクの新曲更新が4~5年前でストップしているようですね。

とは言え、昨今はスマホ全盛の時代。
デンモクになければ、曲番号を第一興商さんのサイトで調べれば良いのです。
http://www.clubdam.com/app/leaf/artistKaraokeLeaf.html?artistCode=465677

その番号をカラオケ機械本体に直接手入力します。
するとこのように。

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選曲することができました。
なので、本体の新曲配信は定期的にされているようです。

2016年度の話題曲、林部智史さんの「あいたい」もこのように。

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あらかじめ番号をスマホなどで調べておけば、歌うことができます。

さて、他に気になるのが採点機能。
こちらには精密採点が搭載されています。

もちろん精密採点と言っても、テレビ等で多く目にするあの「精密採点DX」ではありません。
BB Cyber DAMには「精密採点1」とも呼ぶべき元祖精密採点がありましたが、
それのDAM-G70版の「精密採点プラス」という機能です。
(ほぼほぼ「精密採点1」と同様です)

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右上に音程やビブラートやしゃくりなどのアイコンがあり、
それらのテクニックが加わると色がつくという、シンプルな構成です。
この時代はまだ音程バーなどはありませんでした。

採点結果もこのような感じです。

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今の精密採点DX-Gと比べるとものすごくシンプルですね。
精密採点はここから進化していったわけです。
今の「歌うまキッズ」たちは知らないでしょうね、これ。。

といった感じで、懐かしい機種との再会の中、
旅館カラオケを楽しんでまいりました。

もっとも、部屋の様子から察するに、あまり稼働はしていなそうな感じでした。。
「旅館のカラオケ=宴会カラオケ」というイメージを鑑みれば、
カラオケ専用ルームを設けるよりも、Party DAMのような動かしやすい機種の方が
汎用的とも言えるのかもしれませんね。

旅館でのひとときは、誰しもがほっとできる癒しの時間。
この癒しの時間にご宿泊者のみなさまにカラオケを楽しんでもらえるようになると、
もっともっとカラオケの需要が大きくなり、
カラオケユーザーの裾野も広がっていくことかと思います。

これからも日本全国の旅館カラオケを巡っていきたいと思います。

<追伸>

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のどかな田舎の無人駅でしたが、この種の切符販売機は初めて見ました。
…それにしても何か寂しいので、試しにこんなことを。

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…やはりちょっと違和感がありますね(笑)。
(もちろん撮影後、回収しました)。

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