テレビ朝日「SmaSTATION!!」のカラオケ特集を監修いたしました。

3月26日(土)に放送されたテレビ朝日さんの「SmaSTATION!!」。

特集は「今でもカラオケで歌う!90年代ソングランキング~バンド&デュオ編~」とのことで、
番組で紹介された90年代に流行して今でも歌われているカラオケ人気曲について、
ワンポイントアドバイスのコメントを提供させていただきました。

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右に映っている女性は「関ジャニの仕分け∞」などでのご活躍で有名な
「カラオケ採点の達人」こと牧野綾子さん。
(肖像権に配慮して画像を加工しています)。

牧野さんはカラオケユーザーの間では長く有名な方で、
特にZARDの曲に高い定評があると伺っています。
こうした形で共演(?)できて唯野も光栄に思います。

他にも「Let’s天才てれびくん」で以前共演させていただいた
タンバリン芸人のゴンゾーさんも番組に出演されていてなんだか嬉しかったです。

さて、番組で使用されたコメントについてですが、
唯野のほかにも、牧野さんなど他にも監修された方もいらっしゃいましたので、
実際に使われた唯野コメントは半分程度だったかと思います。
また、テレビの尺の都合上、やや簡略化されて紹介されたものもございます。

…このままお蔵入りしてしまうのももったいないので、
この場で唯野の全コメントを紹介させていただきます。

ちなみに番組で紹介された曲は「ベスト17」ということで17曲でしたが、
コメント作成段階では21曲ほど候補に挙がっておりましたので、
それも含めて以下に紹介いたします。

(曲順は順不同となっています)。
(番組で紹介されたランキング順ではありません)。

曲名 アーティスト名 唯野コメント
夏色 ゆず 言葉数が多く、畳みかけるように歯切れよく歌わないと次のフレーズに遅れてしまうので注意。サビ前「海『も』空『も』雲『も』…」は、「も」がおろそかになると歌詞全体がぼんやりしてしまうのではっきりと歌いましょう。
アジアの純真 PUFFY 似たメロディーラインが続くので飽きさせないように、フレーズにアクセントを入れて歌うのがコツ。たとえば「『ペ」キン」「『ベ』ルリン」など、地名・人名の一音目をはっきり歌うと、歌全体がぐっと引き締まります。
負けないで ZARD カラオケの後半戦に選曲すると一体感を得られる曲。「あの日」「のように」「輝いてる」「あなた~でいてね~」の順に徐々に声を張っていくと自然にサビに向かって歌が盛り上がります。サビ「負けないで」からはみんなで合唱&手拍子でカラオケルームをひとつにしましょう。
未来予想図II DREAMS COME TRUE テンポもさほど速くなく、Aメロの抑え、サビの張りなど自然にメリハリのつきやすい曲なので、カラオケ採点機能でも比較的高得点を出しやすい。サビラストは間延びしないように、「ずっと/心に描く/未来/予想図は~」のようにブレスを入れると輪郭のはっきりした歌になります。
チェリー スピッツ 20年前の曲でありながら、年間カラオケリクエストランキングでも毎年上位にランクインするカラオケの超定番曲。「きっと想像した以上にさわがしい未来が…」のフレーズは急ぎがちになるので、単語の頭を特にはっきり歌う意識で。「愛してる~」からは自然の感情に任せてのびやかに。(*2015年度年間ランキング:DAM20位、JOYSOUND21位)
浪漫飛行 米米CLUB 歌い出し「会いたいと…」から低音が続きますが、声の出しにくい低音部はマイクをぐっと口に近づけて歌うのがポイント。スピーカーからは程よい大きさの歌声となって流れてきます。サビ後の「wow~wow~」をねっとりと歌う人が多いのですが、さらりと軽く歌うほうが程よい余韻が残ります。
アポロ ポルノグラフィティ サビスタートの曲なので、歌い出しは特に大事。「ぼ『っ』くら『っ』の『っ』」のように、小さい「っ」を入れて疾走感を出しましょう。サビ前「赤い赤い口紅でさあ」を噛んでしまうとサビを歌い遅れてしまうので注意。
Hello, Again ~昔からある場所~ My Little Lover キーも高くなく歌いやすい曲ですが、歌っていてやや間延びしやすい点に注意。「君と」「待ち続けた」「季節は」など、Aメロの語尾を伸ばさないのが間延びしないコツ。サビ前「僕はひとりになった」からサビ「き~おくのなかで」までは一息で歌うように心がけましょう。
そばかす JUDY AND MARY キーも高く、言葉数も多いのでカラオケに自信のある方向けの選曲。Aメロ「大キライだったそばかすを…」から「星占いも」まで畳み掛けるようにフレーズが続くので、リズミカルに歌いきれるかどうかが勝負の分かれ目です。
島唄 THE BOOM 同じ沖縄ソング、桐谷健太さんの 「海の声」がヒット中なので、その流れで選曲すると「おっ」と思われる一曲。サビ「島唄よ~」はとにかく朗々と、海を目がけて歌う気持ちで腕を広げながら壮大に歌いましょう。ラスト「ラララ…」は跳ねるように歌いこなすとキマります。
Time goes by Every Little Thing メロディーも覚えやすく、カラオケに自信のない方でも比較的歌いやすい良曲。Bメロは「キスをしたり」で張り、次の「抱き合ったり」で抑え、サビは「信じあえる~」で張り、次の「傷つけあう~」で抑え、のように、張りと抑えを繰り返すことが抑揚をつけるコツです。
涙のキッス サザンオールスターズ 桑田さんのモノマネで歌う人が多いですが、音程もリズムも崩れてしまうことが多いので、よほど自信がないかぎりモノマネは控えたほうが吉。ゆったりした曲調なので間延びしやすいのが注意点。サビ「誰よりも『っ』」のように、語尾に小さい「っ」を入れると程よく歌が引き締まります。
ガッツだぜ! ウルフルズ キャッチなメロディーとは裏腹に、いざ歌ってみると意外と音程の取りにくい難曲。なので上手く歌い上げようとするよりも、少々外してもダミ声で大きく歌うほうが共感を得られます。Aメロの「ガッツだぜ~」の合いの手を誰かに入れてもらいましょう。
未来へ Kiroro 伴奏がシンプルな分、音程が外れると目立つので注意。Aメロ「母がくれた~」からサビ前「素直になれず」まで比較的長いですが、語り中心の曲なので、歌詞を伝えるように丁寧に歌いましょう。飽きさせずに歌おうとすると、案外難易度の高い曲です。
Tomorrow never knows Mr.Children ラストの転調後のサビ「誰かのた~め~に~」の高音部は難しいですが、ここがひっくり返るとそれまでの歌唱が台無しになるので注意。あらかじめキーを低めに設定して歌うと良いでしょう。
何も言えなくて…夏 THE JAYWALK 歌いやすいミディアムバラードですが、意図的にメリハリをつけないと単調になりやすい。「時がいつか~」で徐々に押していき、「二人をまた~」は一転してやや抑えめに歌うなど、あらかじめ決めておくと良いでしょう。サビラスト「まだ愛してたから…」でやや声を落とすと、大人の哀愁が浮かび上がります。
愛が生まれた日 藤谷美和子・大内義昭 女性パートのほうが前面に出る曲なので、男性パートはやや控えめに。声量に自信のある男性は声の音量を落とし、女性を立てるように歌うと良いでしょう。「巡り合えた~」でお互い見つめ合うと雰囲気がぐっと出てきます。
世界が終わるまでは… WANDS 重低音がやや強い伴奏なので、それに引きずられて歌が重々しくならないように注意。歌い出し「大都会に…」から力を込めて歌う人も多いが、ここはさらりと優しく歌うのがベスト。
LOVE PHANTOM B’z セリフ「君がいないと生きられない…」はややラップ調に歌ってもカッコ良い。セリフ最後の「そして私はつぶされる」、大サビ最後の「幻をいつも…」のパートはその場にいる女性に歌ってもらうと盛り上がります。
シングルベッド シャ乱Q 音域もさほど高くないので歌いやすい。失恋バラードは入り込み過ぎると重くなるのでさらっと歌うのがポイント。2番サビ後の「あの頃に戻れるならお前を離さない」の部分のみ、思いっきり入り込んで歌いましょう。
ひだまりの詩 Le Couple 一番の聴かせどころは、歌い出し「会えなくなって…」。ここをいきなり外してしまうと挽回不能なので注意。「どれぐらい…」以降は歌詞の言葉ひとつひとつを伝えるように丁寧に歌うと、優しさのある歌唱に仕上がります。

 

紹介コメントは、テレビ用ということもあり、
カラオケにさほど馴染みのない視聴者の方にもお分かりいただけるように、
極力、簡単な用語を使ってコメントさせていただいています。
ご参考いただければ幸いです。

放送後の番組の反響もなかなか良かったと伺っています。
やはり90年代のヒット曲が琴線に触れる方々はかなり多いということかと思います。

今回は「バンド&デュオ編」とのことでしたので、
ぜひとも「ソロ編」などの続編を期待したいところです。

<追伸>
放送翌日、小学生の娘と一緒に録画を観ましたが、
知っている曲は「負けないで」と「未来へ」の二曲で、あとは「わかんない」とのことでした。
無理もないですが、やはりジェネレーションギャップを感じましたね。。

逆に言えば、この二曲については「世代を超えて親しまれる曲」と言えそうですね。

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