JOYSOUNDの期間限定サービス「オンラインカラオケ」を試してみました。

オンラインカラオケ大会にご興味をお持ちのカラオケ事業者様
多くの大会運営実績を持つ唯野奈津実が開催方法を具体的に提案いたします。
監修アドバイザーのご依頼・相談を承りますのでお気軽にご連絡くださいませ。
info@enjoysing.com

 

コロナ禍において逆境に立たされているカラオケ業界ですが、
唯野はポストコロナにおけるカラオケのキーワードを「オンライン」と考えています。

今、カラオケ分野において、オンライン方面は全くと言って良いほど未開拓です。
ビジネス用語的に言えば「ブルーオーシャン」的な可能性を秘めていると思っています。

オンラインを制する者がポストコロナのカラオケ業界を制す。
と言っても過言ではないかもしれません。

そんな中、JOYSOUNDにて画期的なサービスが始まりました。
その名もズバリ「オンラインカラオケ」です。
https://musicpost.joysound.com/onlinekaraoke/

こちらは2020/12/3~2021/1/31の期間限定サービスですが、
文字通りオンラインでカラオケを楽しむことができます。

とは言え、カラオケ全楽曲を自由な形式でオンライン利用できるわけではなく、
大きくは以下の制限がございます。

◆対象楽曲は当該サイトにて公開済みの320曲(曲数は当記事執筆現在)
◆オンライン媒体はZOOM限定

対象楽曲についてはおそらくは、
コロナ以後にJOYSOUND公式Youtubeにて公開されているカラオケ楽曲が、
ほぼそのまま対象となっていると思われます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLqgwjlmAepbgSu8cpjMWH7SEJLPfab7DO
(当記事執筆現在では上記JOYSOUND公式Youtubeには325曲が公開されています)。

そしてもう一点、媒体はオンライン会議アプリ「ZOOM」を利用とのことです。

ZOOMは招待されたユーザー間のみでオンライン中継のできるアプリですので、
今回のサービスは不特定多数へのオンライン公開を目的としたものではなく、
公開(共有)対象を限定したうえでのオンライン利用を前提としているということになります。

実際に唯野もオンラインカラオケを試してみました。

少し見づらいかもですが、
奥から順に、デスクトップPC、スマートフォン、タブレットがございます。
これらの3媒体を別ユーザーと見立ててZOOMで繋いでいる状態が上記の写真です。

そして、タブレットユーザー(唯野A)の画面上で公式サイトのカラオケ動画を再生し、
それを見ながら唯野Aが歌います。

スマートフォンユーザー(唯野B)とデスクトップPCユーザー(唯野C)は、
画面上に唯野Aのモニターと同画面(=カラオケ動画)が表示され、
同時に、唯野Aの歌声が各々の媒体から流れてきます。

というように、ZOOM出席者間で話者の動画と会話を共有できることと同様に、
歌唱者の画面と歌唱そのものをZOOM出席者間で共有できるというわけです。
(写真のデスクトップPCの右上に歌唱者(唯野A)が映っているのがわかると思います)

実はカラオケのオンライン化は権利上の問題でいくつもハードルがございます。
そうしたハードルを取り除きつつの今回のサービスのリリース、
大変に素晴らしいことと思います。

もっとも、ユーザビリティの観点からは課題もいくつかございます。

◆若干のタイムラグが発生する

ネットワークを介する以上やむを得ない課題ではありますが、
話者の動画や音声を他の参加者が共有するまで若干の時間遅延がございます。

以下の写真を見ていただくとお分かりかと思います。

下部のタブレットユーザー(唯野A)が歌唱者で、
スマートフォンユーザー(唯野B)とデスクトップPCユーザー(唯野C)が参加者です。

タブレットとデスクトップPCの画面の歌詞部分を比較してみると、
タブレットの方が少し先に歌詞が進んでいることが分かると思います。

以下はさらにわかりやすいです。

タブレットの方は次の歌詞画面に変わっていますが、
デスクトップPCのほうは画面が変わる直前です。

実際に上記の写真の環境で唯野Aが歌ってみると、
唯野Bのスマートフォンと唯野CのデスクトップPCからは若干遅れて歌声が聴こえました。

もっとも、普通は今回の例のように同一の場所でリモート接続することはありえませんので
遠隔地同士であれば多少のタイムラグをユーザーが意識することはないかと思います。

ただ、公式サイトのQ&A集にもありますように、

Q. デュエットはできますか?
A. 通信遅延により、演奏をしていない方の歌声が大きく遅れて聞こえますので、デュエットはできません。

タイムラグ問題のため、デュエットを楽しむことは難しそうです。

そしてもう一点、唯野が大きなハードルと感じたのがこちらです。

◆そもそもZOOMが使いづらい

唯野もZOOMを使ったのは今回が3回目なので、そのせいかもしれませんが、
慣れていない人からすれば多少取っつきにくいアプリのようにも思えます。
(単に唯野のスキルの問題なのかもしれませんが…)

したがって、この「オンラインカラオケ」を楽しむにあたっては
ZOOMをしっかり使いこなす必要があるかなと思っています。

といった部分が気にはなりましたが、
まずはこうして「オンラインカラオケ」のサービスを実現されたこと、
この第一歩そのものを大変に素晴らしく思っています。

エクシングさんの今回の第一歩は、
オンライン分野というカラオケ業界のブルーオーシャンに対する大きな足跡かと思います。

今回のこの第一歩から2021年にはどのようにオンライン分野が開拓されていくのか。
コロナ禍において感染リスクの高い娯楽と名指しされ、
厳しい非難の憂き目に遭ってしまったカラオケ業界における新機軸のサービスとして、
オンラインサービスが拡充することで業界全体が大きく巻き返すこととなるのか。
2021年のカラオケ業界にはこれまで以上に目が離せません。

同時に、微力ながら唯野もオンラインカラオケサービスに関する新しい提案を、
今後とも続けていきたいと思っています。

<追伸>

先日開催いたしましたオンラインカラオケ大会「新東京カラオケグランプリ2020」
https://tokyokaraoke.com/

主催者の唯野自身、開催してみるまでは、
オンラインカラオケ大会は会場で開催する生カラオケ大会の代替だと思っていました。
しかしながら実際に開催してみると、
会場での大会とはまた違った独特の特性・魅力があることに気がつきました。
オンラインカラオケ大会はコロナ以後も一つの文化となり得ると思っています。

オンラインにはオンラインの特性・良さがあります。
オフラインにもオフラインの特性・良さがあります。

カラオケの楽しみ方の幅をオンライン方向に広げていったとしても、
オフラインのカラオケが衰退するということは決してありません。
むしろカラオケのオンライン化によってカラオケの新しい楽しみ方が生まれ、
それはカラオケ文化をますます彩り豊かなものとするはずです。

エクシングさん・タイトーさんが通信カラオケを発表した1992年を唯野は
「カラオケネットワーク化元年」と呼んでいます。

第一興商さんがDAMステーションを発表した2004年を唯野は
「カラオケブロードバンド化元年」と呼んでいます。

カラオケメーカーさん。
2021年を日本カラオケ史に残る転換点として、
「カラオケオンライン化元年」としませんか?

唯野もぜひとも企画を提案させていただきたいと思います。

ところで、カラオケのオンライン化が実現されるからと言って、
カラオケ店舗業界が衰退するということは決してありえません。

オンラインにはオンラインの特性・良さがあります。
オフラインにもオフラインの特性・良さがあります。

オンラインでのカラオケの楽しみ方を融合した店舗集客の方法もございます。
それはまた別記事にて提案させていただこうと思います。

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