臨時休業中だからこそできること(カラオケボックス編)

政府による緊急事態宣言の発令に伴い、全国ほとんどのカラオケボックスで営業を自粛しています。
約一か月間もの休業となりますので、
店舗の賃料やカラオケ機材レンタル費・通信費など、相当に負担が掛かっていることと思われます。

とは言え、(厳しい状況下ですが)ただお店を閉めているだけではもったいないかと思います。
そこで臨時休業中だからこそできることを考えてみました。

 

◆店舗の大掃除をする

年中無休のカラオケボックスにとって、営業しながらの店舗のメンテナンスには限界があります。
そういう意味でも、まとまった時間にしかできない箇所の掃除や修復を行う良い機会とも言えます。

トイレの上下水周り、厨房であれば調理器具や冷蔵庫・流し周りなど。
営業中はフル稼働しているフロントもこの機会でなければ念入りに掃除できないかと思います。

カラオケルームも今ならテーブルや椅子を全て外に出して掃除することができます。

唯野もカラオケボックスで働いていたことがありますが、
たまに念入りに掃除をしてみると、
椅子の後ろにコップの欠片とか吸い殻などの危険なゴミが潜んでいることがあったりしました。。

隠れているごみの除去やドリンクがこぼれてべたべたしている床の清掃、
カラオケ機械ラックの裏側のホコリの除去や絡まったケーブルを直したり、
汚れた壁を拭いたり古いポスターを貼り替えたり、
一部屋掃除するだけでもかなりの大作業になることと思います。

来るべき営業再開の日に美しい店舗でお客様をお迎えすることができれば、
開店を待ち望んでいた常連さんからも喜ばれることと思います。

 

◆店舗紹介を動画配信する

アルバイトさんの場合は休業を余儀なくされますが、
店長さんは(正社員であれば)何かしらの業務が必要かと思います。

そこで、自店舗の「顔」として自らで店舗紹介を動画配信されてはいかがでしょうか?

顔と名前がはっきりしているだけでもお客様から親近感を持たれますので、
ぜひ店長さん自身が出演してお店を紹介してください。
(部屋は○室、大部屋は最大○人まで可、お勧めメニューは○○、など)

部屋紹介はそれこそ1日一部屋ずつでも良いかもしれません。
その部屋ごとの歌う時のベストポジションなど、
店長さんだからこそ話せる情報を発信するのも面白いと思います。

毎日2~3分程度の短い動画を撮影して店舗の公式Twitterに毎日投稿すると、
お店と店長さん自身への親近感がお客様にも芽生えるのではないかと思います。

カラオケ店長Youtuberとか、面白そうです。

 

◆テレワーク用の個室ルームとして活用する

一般社団法人日本カラオケボックス協会連合会のサイト記事によると、
カラオケ店舗のテレワーク利用については施設使用制限等の対象にならないとのことです。

本年4月13日付けで
内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室長から都道府県知事に宛てられた
「使用の制限等の要請の対象となる施設に係る留意事項等について」において、
「カラオケボックスについて、歌謡のための設備の使用を全て停止し、
発声を伴わないテレワーク用施設として使用する場合」には
施設使用制限等の対象とならないことが示されました。
http://www.jkba.or.jp/news/detail/425

カラオケボックスのテレワーク利用については、
既にコート・ダジュールさんやカラオケの鉄人さんや歌広場さん等でも打ち出していて、
ビッグエコーさんは昨年から「OFFICE BOX」としてサービスを開始しています。
https://big-echo.jp/officebox/

また、古くはシダックスさんでもカラオケ利用ではないお客様は室料割引を行う
「レンタルルームプラン」がありました。

もっとも、レジャーの場のイメージの強いカラオケボックスにおいて、
果たしてビジネス気分で業務に取り組めるかという点がひとつのハードルかなと思っています。
(隣の部屋から微妙に歌声が聴こえてきて仕事に集中できるか、など)

平日日中など、空いたカラオケルームを埋める施策のひとつとしては有りかと思います。

 

◆当面は一人カラオケ専門店として開店する

これは「臨時休業中」ではなく緊急事態宣言解除後のお話ですが、
たとえ緊急事態宣言が解除されたとしても、即座にこれまでと同様の営業再開というようには
なかなかいかないかと思います。
(急にコロナが社会から消えるわけではないので…)。

したがって、まずは最小リスクからの再開という意味において、
カラオケボックスの利用は一室一名のみとするのも一案かと思います。

もちろん、各部屋一名ずつの入室となると売上よりも開店コストのほうが高くなる可能性もあります。
その場合は、今は非常時ということで若干室料を割高にするのも一案ですし、
「一人カラオケパック」的に、ランチや軽食をセットしての料金設定も良いかと思います。

いずれにせよ、お店を閉め続けているよりは、
たとえ薄利であっても開店してお客様の「流れ」を作っておいたほうが、
本格的な営業再開の際にスムーズに軌道に乗りやすいと思います。

歌いたくてうずうずしているカラオケユーザーはいっぱいいるはずです。

 

カラオケ事業者様にとっては非常に厳しい時期ではありますが、
今やカラオケは主要レジャーとして日本に根差した欠かすことのできない文化であり、
多くのお客様がカラオケ店舗の利用を待ち望んでいます。

営業再開後は唯野も一店舗でも多くのカラオケボックスを利用いたしますので、
何とかこの時期を乗り切っていただければと思います。

 

<追伸>

カラオケボックスで働いていた頃の唯野です。
ちなみにこのお店の機種はX2000とU-karaとBeMAX’Sでした。

タイトルとURLをコピーしました