JOYSOUNDの次機種が今夏発売との公式発表?

先日のDK FESTA2015にて華々しく披露された第一興商さんのLIVE DAM STADIUM。
こちらは4月16日のリリースを予定していますが、
実はここに来て、JOYSOUNDのエクシングさんからも次期種についての公式見解が…。

まずは、以下のエクシングさんのニュースリリースをご覧ください。
「株式会社テイチクエンタテインメントの株式譲受に関するお知らせ」より
http://www.xing.co.jp/news/archives/5741

上記のニュースリリースの本題はタイトルどおり
大手レコード会社のテイチクエンタテイメントさんをエクシングさんの傘下に加えるといったものです。

これはこれで、かなり大きなニュースです。

ご存じの方も多いでしょうが、第一興商さんはその傘下に
徳間ジャパンコミュニケーションズさんや日本クラウンさんといった
大手レコード会社を子会社に持っています。

同様にエクシングさんも、レコード会社を傘下に持つということは
第一興商さんに対する大きな牽制になるかと思います。

また、一般的にJOYSOUNDは、演歌・歌唱曲層の支持がやや弱いと言われています。
そういう意味でも、演歌・歌謡曲系の歌手が多く所属するテイチクさんを子会社とすることは
これまでJOYSOUND層の薄かったジャンルのユーザー開拓という意味において
大きな価値を持つことになるはずです。

さて、当サイトの本題は実はそこではありません。
上記のニュースリリース内に、さらっと読み過ごすことのできない大きなニュースが書かれているのです。

エクシングは、テイチクが培ってきたブランドやコンテンツプロデュース力に加えて、
エクシングが保有するネットワークやカラオケ店舗をはじめとした
リアルな場を最大限活用することでシナジー効果を発揮し、
本年の夏商戦に向けて発売を予定している業務用カラオケの新製品における
プロモーション展開やコンテンツ配信に活かしてまいります。

はっきりと「本年の夏商戦に向けて発売を予定している業務用カラオケの新製品」と書かれています。
これは、現行の最新機種JOYSOUND f1に対する新製品という意味にも見受けられます。

新製品を出すタイミングとしては、今夏というのは非常に良い時期だと思います。
4月発売のLIVE DAM STADIUMが一段落ついた頃でしょうし、
そこでJOYSOUNDの新製品が出るとなると、ユーザーの注目も集まることでしょう。

また、唯野も以前当サイトでLIVE DAM STADIUMについての見解を書きましたが、
音質面の向上という面を除けば、現行のLIVE DAMと比べてさほど大きな変化はありません。
言うならば、第一興商さんは、LIVE DAMをほぼ完成形と捉えているのかとも思います。

第一興商さんが今回さほど大きな変化を打ち出さなかった理由は他に、
ライバル社であるエクシングさんの現行最新機種JOYSOUND f1に対して、
LIVE DAMのほうがまだまだ優位にあると捉えたため、
ここであえて大きな変化を打ち出す必要はないと考えたからとも思えます。

そういう意味においては、LIVE DAM STADIUMの直後に
何らかの大きな目玉コンテンツを引っさげてJOYSOUNDの新製品が登場するとなれば
カラオケ業界の勢力図が大きく揺れ動くことになる可能性もありえるのです。

これはあくまで唯野所感で数値的論拠は何もないのですが、
市場におけるカラオケ機種のシェアは、DAM : JOYSOUND = 65 : 35あたりと思っています。

(上記比率は、各カラオケチェーンへの設置台数や指名具合といった唯野独自のリサーチや
カラオケ大会に出場するような「歌うま」層の機種指名比率ならびに
演歌・歌謡曲を主に歌われるナイト市場のシェア等から、
唯野が総合的に判断した感覚値です)

安定シェアを誇る第一興商さんは、新製品LIVE DAM STADIUMで、
LIVE DAMの延長路線という、言わば「横綱相撲」を取ろうとしています。

ここで、JOYSOUND f1の次に来る新製品がどのように出てくるか?

実はその指針も、ニュースリリースの中に重要なヒントが隠されているのです。

エクシングは、このたびの株式譲受により、
テイチクの得意とするコンテンツ制作およびCD/DVD販売などの権利(原盤)ビジネスから、
カラオケをはじめとした二次利用、
さらにはユーザーが利用するカラオケ店舗事業へと、
川上から川下まで一気通貫したビジネスモデルの構築が可能となります

これの意図するところはズバリ、原盤音源をカラオケで歌えるということでしょう。
それこそまさに、「川上から川下まで一気通貫したビジネスモデル」です。

レコード会社(川上)が版権を持つ原盤音源をカラオケにそのまま利用することで
ユーザー(川下)がこの上ないリアルな音質でカラオケを楽しむことができる。

まさに夢のコンテンツかと思います。
原盤でカラオケを楽しめる、つまりプロ歌手と同じ音源でカラオケを楽しめるということは、
カラオケの生演奏モードを超えた、究極の「最高音質」で歌えるということです。

今回、JOYSOUNDの次機種にて、この原盤カラオケを目玉コンテンツに据えるならば
カラオケ大会出場層や演歌・歌謡曲ファン層といった、
これまでJOYSOUNDがやや弱かった層のユーザーに対する大きな訴求力になるはずです。

カラオケ大会でJOYSOUNDを指名するユーザーが増え、
ナイト市場でJOYSOUNDを導入するスナック等が増えることも見込めるでしょう。

…さてさて、上記までの記事はあくまでの唯野の予想に過ぎません。
実際のところは果たしてどうなのか。
今後、エクシングさんが次機種についてどのような詳細な公式見解を発表してくるか、
しっかりと注目して見ておきたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました