テレビ番組のカラオケ採点企画にはプロ歌手が出演することも多いのですが、
プロだからと言って必ず高得点を出せるとは限りません。
それどころか、素人よりも低い点数を叩き出してしまう場合もあるのです。
採点では原曲に忠実に歌うことが求められますが、ベテラン歌手の場合、
歌い込みの熟練によって、レコーディングの頃とは異なった節回しで歌う方も多いのです。
この場合、採点ではなかなか評価されません。
たとえば、アリスの堀内孝雄さんが2013年に自身の「影法師」をテレビ番組で歌ったら、
得点が70点台だったという例もあるくらいです。
もっとも、私たちからすれば、「あの堀内さんでも70点台なのか」と思えば、
気がラクになるかもしれませんね。
(みらい出版『コトレシピ』2014年夏季号の唯野執筆記事より)