カラオケミューズさんがビッグエコーさんグループに参入しました。

ビッグエコーさんのサイトの4月30日の新着記事に
「ビッグエコーに新たな仲間が増えました!!」という記事が掲載されました。
http://big-echo.jp/muse/

内容は、ビッグエコーさんグループに新しくカラオケミューズさんが加わるというもので、
その店舗一覧を掲載しています。
その一覧が以下になります(出典は上記サイト)。

01
カラオケミューズさんは元々、滋賀県に本社を持つ株式会社ミューズさんの運営カラオケ店。
全国に10数店舗のカラオケミューズさんが展開されています。

03
カラオケミューズ高岡店(写真出典は以下のJOYSOUNDの店舗検索サイト)
http://joysound.com/ex/shop/room/_shop_39459_index.htm

ビッグエコーさんは、カラオケミューズさんもグループに加えたことで、
カラオケチェーン店舗数第一位の座をより強固なものにしたと言えます。

実はこのように、近年のカラオケチェーン店業界では
店舗数が10数店舗程度の比較的小規模なカラオケチェーン店を、
大型カラオケチェーン店が自傘下に取り込んでいく方向性にあるのです。

直近では、2015年4月にまねきねこさんがカラオケムーンさん・シンシアさんをグループ店化しました。
また、少し前のお話ですと、四国地区カラオケ店舗数ナンバーワンのバナナクラブさんは
2014年に第一興商さんの運営となりましたし、
2013年には、カラオケメガトンさんがJOYSOUND直営店へのグループ入りをしました。

つまり、今後の動きとして、
大型カラオケチェーン店はますます店舗数を増加していき、
それに対して小規模カラオケチェーン店は大型カラオケチェーン店へ傘下入りしていく流れが
ますます進んでいくであろうと思われるのです。

さて、唯野は都度、主要カラオケチェーン店の店舗数の集計を行っていますので、
カラオケチェーン店ごとの店舗数の年々の推移を把握してます。

唯野が独自調査したカラオケチェーン店舗数ランキングは、以下に掲載しています。
https://enjoysing.com/chainranking

その中でも、大手カラオケチェーン店は、軒並み順調に店舗数を増加していっています。

店舗数を増やすにあたってのもっともスタンダードな手法は「居抜き」です。
閉店を余儀なくされたカラオケ店を買い取って、
自社ブランドのカラオケ店としてリニューアルオープンするという手法です。
つまりこのことは、大手カラオケチェーンが順調に増加している店舗数とほぼ同じだけ、
裏では既存のカラオケボックスが閉店しているということを意味します。

閉店するカラオケボックスの中には、個人経営の小規模な店舗もあれば、
中堅~大手のカラオケチェーンであっても採算の都合で整理に至った店舗もあります。

たとえば、近年店舗数が減少していっているシダックスさんの場合、
閉店店舗の多くが、昨今勢いの目立つJOYSOUND直営店へと衣替えしています。
また、ここ数年で急激に店舗数を増やしてきたカラオケBanBanさんは
閉店に至りつつある小規模カラオケ店の取り込みに大変積極的です。

まさに、弱肉強食。

経営が芳しくないカラオケボックスは、勢いのあるカラオケボックスに買収され、
勢いのあるカラオケボックスは自店のブランド力を存分に活かして店舗を立て直します。
その結果、カラオケチェーン業界で益々影響力を持つようになっていきます。

大型カラオケチェーン店がますます大型化していき、
小規模カラオケチェーンは徐々に姿を消していく。
この傾向は当面続くことと思います。

日々変わりゆくカラオケチェーン店業界の勢力図から、今後も目が離せません。

 

タイトルとURLをコピーしました