カラオケの激戦区、日本屈指の繁華街・新宿歌舞伎町。
今回伺ったのは、カラオケパセラリゾーツさんです。
パセラさんは東京都心では圧倒的な存在感を示すカラオケ店。
店舗数は19店舗(2015年1月現在)と、思いのほか多くはないのですが知名度は抜群です。
入口もこのようにおしゃれ感が漂いつつも重厚感も伝わってきます。
内装はこんな感じ。
パセラさんはインドネシア・バリ島のリゾート感がコンセプトになっていますので、
どことなく南国風の温かく重厚なルームづくりになっています。
また、パセラさんはウェルカムドリンクシステムを設けています。
これもまた、リゾートホテルに来たような感覚を味わえますね。
パセラさんの特徴のひとつとして、フードメニューに非常に力を入れている点が挙げられます。
特にハニートーストなどは、「パセラさんと言えばハニートースト」というくらい浸透していますが、
他にも豪華なメニューがずらり。
今回はその中で、ステーキとガーリックライスのセットをオーダーしてみました。
写真では少し見づらいですが、パセラさんではタブレットオーダーシステムを採用しています。
そして、上の写真のようにメニューを選んでボタンを押して注文確定。
ステーキ&ガーリックライス(1380円)
右のワインはウェルカムドリンクです。
ステーキもガーリックライスも、レストランメニューと思って食べても違和感のない味で、
非常に美味しくいただけました。
さて、パセラさんでは、カラオケは統合システムを導入しています。
こちら、Σシステム(シグマシステム)と言います。
これによって、DAM,JOYSOUND,UGAはもちろんのこと、
それ以外のセガカラなどの古いカラオケ機種の曲も選曲することができます。
同様のシステムはカラオケの鉄人さんの「鉄人システム」がありますが、
古い機種をも対象としているという点で、
パセラさんのΣシステムのほうが幅広いといえるかと思います。
たとえば。
「天城越え」で検索すると、23曲もヒットします。
(うち4曲は他の歌手の曲で、残り19曲が石川さゆりさんの「天城越え」)。
つまり、「天城越え」を歌いたい人は23曲の中から好きな曲を選ぶ、ということ。
・・・大抵の方はノーマルバージョンを選ぶと思いますが。
ちなみに。
これは昨年唯野が調べた時に撮った写真ですが、このときは天城越えは24曲でした。
1曲、どこに行ってしまったのでしょうか…。
また、このΣシステム、もちろんDAMもJOYSOUNDも包含していますが、
たとえばLIVE DAMの「プロオケ」バージョンの曲は配信されていないなど、
必ずしもすべての曲を歌えるというわけではないようです。
さらに、これは鉄人システムにも該当することなのですが、
こうしたカラオケ機種の統合システムは、
DAMとJOYSOUNDの2種に集約されてきた今の時代においては
ユーザーにとってさほどメリットを感じないものになっているかと思います。
ましてや、昨今は動画撮影機能や録音機能、採点機能など
カラオケのコンテンツを楽しむ時代になってきましたが、
統合システムにおいては、カラオケを歌うことはできても
DAMやJOYSOUNDのこれらのコンテンツサービスはサポート外となっています。
したがって、精密採点DXをしたいというカラオケユーザーは、
パセラさんやカラオケの鉄人さんは選択肢には入らないということになります。
そのあたり、コアなカラオケファンには、あまりウケのよくないシステムなのかと思います。
唯野的にはパセラさんは、カラオケをガッツリ歌いたい、という目的で利用するよりも
カップルで入ってお店の雰囲気を楽しんだり、
飲み会の二次会で入って、豪華なメニューを楽しんだり、
その余興で、ちょっとカラオケでも歌ってみようかな、
というシチュエーションで利用するのがベストなのかなと思います。
実際、部屋の雰囲気はちょっとしたホテルのルームのようでゆったり感があります。
カラオケ機械については、正直老朽化を否めませんが、
場の雰囲気を楽しみたいという方々にとっては、パセラさんはオススメできるカラオケ店かと思います。
<おまけ>
パセラさんのΣシステムには、パセラさんのオリジナル曲が入っています。
その中で、「タイトー」で検索すると「カラオケ歌唱力講座」という曲名が出てきます。
東京カラオケグランプリやわくわくカラオケグランプリで審査委員長を務めていただいた
作曲家・音楽プロデューサーの鈴木康志先生のレッスン動画が見られます。
これは以前、タイトーさんが版権を持っていた「カラオケ歌唱力講座」という通信教育の映像。
それをパセラさんでは無料で受講できるということのようです。
ただし初級編の3曲のみのようです。
ちなみに中級編にはモデル生徒役として唯野自身が出演しています(笑)。
(パセラさんでお見せすることができなくて残念です)。