東京都に再び緊急事態宣言が発令された7月12日に、
まねきねこさんサイトのトップページに以下のリンクが登場しました。
サイトを拝見した瞬間、大変に溜飲が下がる想いをいたしました。
回を重ねるごとに不信感ばかりが増してくる緊急事態宣言。
特に今回の7月12日からの東京都への発令は全くもって理解できません。
ましてや、飲食業界やカラオケ業界ばかりを狙い撃ちにし、
酒やカラオケの提供を無条件禁止とする要請には理不尽としか思えません。
6月21日に緊急事態宣言が解除されてから約3週間のうちに、
お酒・カラオケを事由とする感染拡大がどのぐらいあったと言うのでしょう?
何のエビデンスもなく「とりあえず酒とカラオケを封じておけ」といった
国による安易かつ無責任な強権発動には憤りを感じずにはいられません。
そんな中で、まねきねこさんサイトのトップページからは、
理不尽な要請に対するちょっとした反抗心が感じられて痛快な想いがいたしました。
もちろんこれは、まねきねこさん自身が徹底的な感染症対策を取ってあり、
カラオケボックスは安全であるという強い自信があってこその表れと思います。
カラオケボックスは安全なので、
都内のみなさま、安心して埼玉・千葉・神奈川まで歌いに来てください。
そんなメッセージを感じ取ることができます。
とは言え、いくらカラオケ店舗側が十二分に感染症対策を施していたとしても、
利用者グループ内に感染者がいた状態でカラオケを利用した場合、
そのグループ内で感染が広まってしまうことは当然にしてありえるでしょう。
しかしながらそれは、決してカラオケという場に限ったことではなく、
例えばそのグループがファーストフード店で飲食をしながら会話をしたとしても、
同様にグループ内に感染は広まってしまうと思います。
上記ケースであれば決してカラオケに責があると言うことはできないはずです。
にもかかわらず、上記グループ内で後日コロナ感染者が多数判明した場合、
「カラオケを利用したグループでクラスターが…」と報じられてしまうことでしょう。
これこそがまさに風評被害と言うべきものです。
カラオケ店に責があると考えられる感染は、
たとえば直前にある部屋を利用した客の中に感染者がいたとして、
その部屋を次に利用した客に感染してしまったケースです。
この場合は、入れ替え時の当該部屋の清掃が不十分であったことが一因と考えられます。
つまり、感染の判明した人が直近でカラオケを利用していたからと言って、
カラオケ店側に非のないケース・非のあるケースの両方があるということです。
にもかかわらず、報道ならびに行政の見解・判断は、
「カラオケ店利用者から感染者が出た=カラオケを封鎖せよ」
といった危険な色眼鏡の下で行われているように思えてなりません。
1年前、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった当初は、
パチンコ業界がやり玉に挙げられていました。
1年経った今、パチンコに感染リスクがあるという話を聞きません。
その代わりに、今まさにやり玉に挙げられているのが飲食とカラオケです。
特定の業種をスケープゴートにしてあらぬ罪を被せるというのは、
中世の魔女狩りと同様であると言わざるを得ません。
一刻も早く、飲食とカラオケに対する理不尽な魔女狩りを停止し、
一刻も早く、飲食とカラオケに対する名誉回復を図っていただきたいと願います。
<追伸>
他のカラオケチェーンもまねきねこさんに倣って、
理不尽な休業要請に対してせめてもの反骨心を示して欲しいところです。
どの店舗もあまりにも従順すぎて大変にもどかしく思えます。
西村経済再生担当大臣が金融機関に対し、
酒類提供停止に応じない飲食店に対して働きかけを行うように要請するといった、
とんでもない暴言が問題になりました。
その際、酒類小売業の団体「全国小売酒販組合中央会」が自民党に赴き、
自民党の下村博文政調会長に抗議したとの報道がございました。
「乱暴な発言」 酒販組合、自民に抗議 西村氏の取引停止要請
https://mainichi.jp/articles/20210712/k00/00m/040/195000c
当然の抗議です。
翻ってカラオケ業界はというと、こうした理不尽な要請に対し、
業界全体で一枚岩になって与党本部に抗議に赴けるぐらいの組織力ならびに、
政治中央への影響力のあるパイプを持ち合わせていないように思えます。
そのうち飲食業界は政治力によって救われ、
一番最後にババを引かされるのがカラオケ業界ということにならないよう、
未曽有の危機に対し、業界全体で一致団結していただきたいと思っています。
未曽有の危機とはコロナ禍を指していません。
コロナ感染の全ての責任をカラオケに押し付けられ、
政治によってトカゲのシッポ切りされてしまうことこそが、
想定しておくべき未曽有の危機です。
過度に政治の言いなりになることなく、誇りを持って戦ってください。
多くのカラオケファンがカラオケ業界を背中から応援しています。