2020年カラオケランキングと2013年カラオケランキングを比べてみました。

ここ10年ぐらいは「みんなで共有できるヒット曲が出ない」などと言われたものです。
ところが改めて最新のカラオケリクエストランキングを見ていると、
全くそんなことはなく、歌いたくなる新しめのヒット曲が多いことに気づきます。

ここで、DAMとJOYSOUNDの最新のカラオケ月間リクエストランキングを紹介します。

◆DAM

01. 香水/瑛人(2019年)
02. 夜に駆ける/YOASOBI(2019年)
03. 紅蓮華/LiSA(2019年)
04. Pretender/Official髭男dism(2019年)
05. マリーゴールド/あいみょん(2018年)
06. 猫/DISH//(2017年)
07. Lemon/米津玄師(2018年)
08. 白日/King Gnu(2019年)
09. 裸の心/あいみょん(2020年)
10. 115万キロのフィルム/Official髭男dism(2018年)
https://www.clubdam.com/app/dam/ranking/total-monthly.html
(2020年9月1日更新版)

◆JOYSOUND

01. 香水/瑛人(2019年)
02. 夜に駆ける/YOASOBI(2019年)
03. 紅蓮華/LiSA(2019年)
04. Pretender/Official髭男dism(2019年)
05. マリーゴールド/あいみょん(2018年)
06. Lemon/米津玄師(2018年)
07. 猫/DISH//(2017年)
08. 白日/King Gnu(2019年)
09. さよならエレジー/菅田将暉(2018年)
10. I LOVE…/Official髭男dism(2020年)
https://www.joysound.com/web/karaoke/ranking/all/monthly
(2020年9月29日午前2時更新版)

上記、DAMもJOYSOUNDもほぼほぼ同じランキングと言えるかと思います。

ここで注目いただきたいのはその楽曲の発表年です(右部記載)。
ほぼ全ての曲が直近3年(2018年~2020年)以内に発表された曲となっています。

唯一「猫」のみ2017年が初出ですが、
こちらは2020年になってから大きく火が付いたと言える曲なので、
そう考えると、ベスト10全ての曲が直近3年以内の曲となります。
他にも第1位の「香水」もまた同様に2020年ブレイクの曲と言って良いと思います。

そして(唯野主観も幾分入るかもですが)、ランクインしている10曲は全て、
カラオケに限らずとも多くの方々に幅広く親しまれるれっきとしたヒット曲と感じています。

つまり、ヒット曲が出ないと言われ続けてきた昨今ですが、
直近では十分に皆に愛されるヒット曲が出ていると言えるのです。

 

ではここで、2013年のカラオケ年間リクエストランキングを見てみましょう。

◆DAM

01. 女々しくて/ゴールデンボンバー(2009年)
02. 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子(1995年)
03. ハナミズキ/一青窈(2004年)
04. 小さな恋のうた/MONGOL800(2001年)
05. 南部蝉しぐれ/福田こうへい(2012年)
06. 栄光の架橋/ゆず(2004年)
07. キセキ/GReeeeN(2008年)
08. ヘビーローテーション/AKB48(2010年)
09. Story/AI(2005年)
10. 酒のやど/香西かおり(2012年)

◆JOYSOUND

01. 女々しくて/ゴールデンボンバー(2009年)
02. 残酷な天使のテーゼ/高橋洋子(1995年)
03. 千本桜/WhiteFlame feat.初音ミク(2011年)
04. 小さな恋のうた/MONGOL800(2001年)
05. ハナミズキ/一青窈(2004年)
06. 紅蓮の弓矢/Linked Horizon(2013年)
07. 栄光の架橋/ゆず(2004年)
08. キセキ/GReeeeN(2008年)
09. ヘビーローテーション/AKB48(2010年)
10. 天体観測/BUMP OF CHICKEN(2001年)

https://allabout.co.jp/gm/gc/436844/
(集計期間:いずれも2013年1月1日~2013年11月30日)

上記ランキングのうち、集計年から直近3年(2011年~2013年)に発表された曲は
DAM、JOYSOUNDにおいてそれぞれ2曲のみ(赤字が対象曲)です。

「女々しくて」は発売後しばらくしてからのブレイクなので、
直近3年曲に含めても良いかもしれませんが、含めたとしても3曲です。

つまり、年間カラオケランキングにおいて10曲中7曲は3年以上前の楽曲ということです。

実はこの時期(2013年頃)は、新曲はカラオケランキングに入りにくいと言われていました。
ヒット曲に恵まれていなかったのか当時のカラオケファンの気質だったのか、
理由はさまざまかと思いますが、
カラオケランキングの上位にはいつも長年歌われている定番曲が並んでいて、
言わばあまり「代わり映えのしない」ランキングだったのです。

そうした2013年の状況と比較すると、2020年は明らかに直近発表の曲が多く歌われています。

もちろん昔からの定番曲も歌い甲斐のある名曲ばかりですが、
ここ最近のヒット曲もまたカラオケでも支持される良曲揃いです。
こうした良い音楽が続々と誕生し続ける限り、カラオケの需要は尽きることはないと思います。

 

<追伸>

当時唯野は週刊誌にカラオケ週間ランキングの連載を持っていたのですが、
「ランキングが毎週ほぼ同じ」という理由で連載が終了してしまった経験があります。


当時の唯野連載記事です。
「恋するフォーチュンクッキー」の頃ですが、もう随分前のことのようにも感じます。

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