東京ドームシティのカラオケ観覧車に乗ってきました。

8月1日にサービスを開始し、多くのマスメディアから取り上げられた「カラオケ観覧車」。

観覧車とカラオケという不思議なコラボレーションは、
この夏のカラオケ界でも大きな話題となっていました。

唯野自身も体感してまいりましたので、ここでその内容を簡単に紹介いたします。

まず、カラオケ観覧車は東京ドームシティにて楽しむことができます。
概要はこちらのエクシングさんのニュースリリースをご覧ください。
http://www.xing.co.jp/news/archives/6498


乗り場前にはこのように、カラオケ観覧車のポスターが掲示されています。

唯野は普段、遊園地に来ることはないので遊園地事情には詳しくないのですが、
平日の夕方の時間帯ながらも、観覧車コーナーは待ち行列ができていました。

平常の遊園地人気なのか、はたまた唯野のようにカラオケ観覧車目的なのか…。


カラオケ観覧車を希望する人は専用の列に並びます。

実は観覧車の全てのゴンドラでカラオケを楽しめるのではなく、
40台中、8台がカラオケ対応とのこと。
したがって、唯野列はカラオケ搭載ゴンドラが来るのをじっと待ちます。


来ました。
カラオケ観覧車のロゴのついた、まぎれもないカラオケゴンドラです。


乗るとこのような感じです。
窓際に専用タブレットが設置され、マイクが2本常備されています。

さて、こちらのカラオケゴンドラですが、
エクシングさんのニュースリリースで発表されたことからもわかるとおり、
JOYSOUNDの音源にてカラオケを楽しむことができます。

もっとも、カラオケ機材一式がゴンドラ内に搭載されているわけではなく、
あらかじめタブレット内に設定されたJOYSOUNDのカラオケ音源を再生して、
歌を楽しむといった仕組みになっています。

このあたりは、

ゴンドラの限られた空間にJOYSOUND MAX2の本体を設置したり、
ゴンドラが地上最高部に達しても地上同様のカラオケ通信を行ったり、

…といったことはさすがに難しいと思われるので納得のいく仕様です。

したがって、歌える曲数も限られていて、全62曲となっています。
(2017年9月13日現在)

曲リストはゴンドラ内に備え付けられています。


東京ドームシティのサイトにも掲載されています。
https://at-raku.com/attractions/laqua/big-o/

星野源さんの「恋」や秦基博さんの「ひまわりの約束」や
一青窈さんの「ハナミズキ」や高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」など
人気曲はしっかり押さえられているので、
「歌う曲がない…」と困ることはきっとないかと思います。

というわけで、さっそく唯野も歌います。


タブレットを操作して選曲して、いざカラオケ開始。
曲は桐谷健太さんの「海の声」です。


高いところで歌う「海の声」は格別です。
ここから海は全く見えませんが、名曲はどこで歌っても名曲です。

こうして歌っている間にもゴンドラは上に上に向かっています。
そして、窓の外はというと。


このとおり、きれいな夜景です。
観覧車ならではのこうした景色も楽しむことができます。

といった形で、歌と景色を楽しめるカラオケ観覧車。
一周が約15分なので、歌っているとあっという間です。
おおよそ、フルコーラスで3曲歌えるぐらいの時間ですね。

少し気になったのは、
たまたま唯野ゴンドラがそうだっただけかもしれませんが、
伴奏の音量がかなり小さかったこと。


このとおり、タブレット下部で音量を操作できるのですが、
つまみを最大にしてもまだまだ音量が物足りなかったのが気になりました。。

ひょっとするとゴンドラ内の他の箇所に
音量を調節できるスイッチなどがあったのかもしれません。
(夕方過ぎて既に暗かったので、ゴンドラ内部がほとんど見えなかったもので…)。

あと、キーの変更はできないような感じでしたので、
これも対応していただければ益々喜んでもらえるかと思います。

 

さて、こちらのカラオケ観覧車企画ですが、
冷静によくよく考えれば、以下の疑問が湧きあがっても不思議ではありません。

◆そもそも観覧車の中にカラオケって必要…?

しかしながら唯野は、この冷静な疑問の中にこそ、逆説的な意味で、
効果的なマーケティングにおいて欠かせない「種」が潜んでいると思っています。

すなわち、ツッコミどころを提示する、という戦略です。

「観覧車にカラオケって、いったいなぜ…?」というツッコミどころが、
多くのマスメディアにとっての格好の題材(ネタ)となり、
そのことでマスメディアを通じて、話題として世の中に拡散していくわけです。

実際、こちらのカラオケ観覧車は多くのテレビの情報番組や新聞などで紹介されました。
ツッコミどころがあるネタは紹介されやすい、ということです。

そして、サービスを展開する側にとっても、
観覧車にカラオケが本当に必要かどうかを真面目に考えるのではなく、
「そのアイデア、なんだか面白そうだね」
といった
ノリの良さ・フットワークの軽さもまた大事です。

これを冷静かつ現実的に、採算がどうとか費用対効果がどうとかを机上で考えていると、
結局は無難なサービスしか展開できなくなってしまいます。

そういう意味で、この夏の話題を集めたカラオケ観覧車という試みは、
カラオケ業界全体として見ても成功と言って良いサービスだったと唯野は考えます。

こちらのサービス、いつまで稼働しているかはわかりませんので、
興味のある方は、ぜひ早めに体感されてみてはいかがでしょうか?
(観覧車:一周820円(カラオケ有無に限らず同額))

<追伸1>


「観覧車カラオケを楽しんでいる風景をJOYSOUND水道橋店で見せると
フライドポテトが貰えます!!」


しまった…。あの後行ったのに…。

<追伸2>


東京ドームシティの美しい夕焼け。
夕日の赤と空の青とのコントラストが何とも言えませんね。

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