「カラオケ★バトル」100点ホルダースペシャルについて

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テレビ東京さんの人気カラオケ番組「THE カラオケ★バトル」。
特番時代から好評で、昨年レギュラー化されたこの番組の特徴は
なんといっても、歌唱評価をカラオケ採点機能に委ねるところ。
LIVE DAMの採点機能「精密採点DX」による点数で勝敗が決まります。

さて、02/25(水)の「カラオケ★バトル」では、「100点ホルダースペシャル」と称して、
プライベートで精密採点DXで100点を取ったことのあるという6名の出場者による
「100点を取ったら賞金100万円贈呈」という番組企画でした。

ちなみにご存じない方のために。
LIVE DAMのコンテンツ「精密採点DX」は、
現在のカラオケ採点機能の中でも最も高性能と言われており、
なおかつ採点もかなりシビアなので、 100点を出すには相応の歌唱力と相応の鍛錬が必要となります。

で、唯野が気にしているのは、この回の反響。

唯野も「カラオケ評論家」ですので、
カラオケユーザーの動向には日々アンテナを立てて情報収集をしています。

もちろん、番組出場者についても、大半を存じていることが多いです。

今回の出場者6名で言えば、堀優衣さん、林部智史さん、田島奈美さんは、
最高峰のカラオケ大会として知られる「日本カラオケボックス大賞」の決勝大会にも出場された方。
遠藤正和さんは、昨年カラオケ界を大きく賑わせた「カラ館カラオケバトル」の全国大会優勝者。
セビトさん(せびっちゃマンボさん)は、精密採点DX界の「神」としてネット上でも有名な方。
唯一、佐々木麻衣さんだけは初見でしたが、
過去のカラオケ☆バトルで史上最高得点で優勝された方です(その回は見逃しました・・・)。

6名それぞれが、6名なりの信念を持って、100点に挑んで歌っていたと思います。

ただ 今回、いつもにも増して、反響が耳に入ってくるのです。

「点数は出ているけど、感動しない」
「選曲が年齢にそぐわない(点数狙いの選曲)」
「◯◯さんの歌だけ感動した、あとの人は心のない採点歌唱」

・・・それは、そういう番組だから、仕方ないと思います。。

精密採点DXで100点を取ってもらうことを趣旨とした番組に、
精密採点DXで100点を取ることを目指して歌う番組なのです。

反響の声を上げている方々も十分にご承知のとおり、
採点と歌唱力(人を感動させる歌)とは、必ずしもイコールで結びつきません。

ただそれは、出場者自身もまた十分にわかっていることのはずです。
今回出場の6名はそのうえで、
番組の趣旨に合わせて(あるいは賛同して)、100点を取るために歌っているということ。

今回出場された方々の中でも、普段から採点歌いを専門とされる方もいれば、
番組の趣旨に合わせてあえて採点狙いにシフトした方もいたことでしょう。
でもそれは、「そういう番組」だから、ある意味当然のことなのです。

「採点で優劣の決まる番組だけど歌唱力で勝負してその結果高得点を出して欲しい」
というのは、ある意味、視聴者のわがまま。
(まあ、気ままにわがままを言えるのが視聴者の特権なのですが)。

テレビカメラの前で100点を期待されて歌うプレッシャーは相当なもののはずです。
その中で全ての方々が98点以上を出した、この事実だけでも十分素晴らしいと唯野は思います。

<余談1>
「◯◯さんの歌だけ感動した、あとの人は心のない採点歌唱」
という意見を多く目にいたしました。

ただ、その◯◯さんに入る名前、かなり分散されていました。
堀さん、林部さん、佐々木さん、遠藤さん、田島さん、セビトさん…。
これって結局、その人の「好み」あるいは「思い入れ」なのではないでしょうか?

ある人が、「◯◯さんの歌は素晴らしい」と言っていたとしても、
また別の人が、「いやいや◯◯さんの歌はのっぺりした採点歌い。△△さんの歌こそ素晴らしい」
という場合もあるということです。

これらの意見は、どちらも正しいです。
自分にとって感動した歌は、当然素晴らしい歌です。
でもだからと言ってそれが、自分が感動できなかった歌を否定できるいわれにはならないはずです。

唯野は6名とも、番組の趣旨を理解したうえでの素晴らしい歌唱をされたと思いました。
また、こちらの6名は、仮に採点企画でない場で歌ったとしても、
その場に合わせて、期待される素晴らしい歌唱を披露される実力の持ち主だと思っています。

<余談2>
テレビ番組、特にバラエティ番組は、視聴者にわかりやすくするために、
制作側の意図に沿う形にVTRを切り貼りして出演者のキャラ作りをするものです。
ですので、番組だけを見て出演者のキャラクターを決めつけることは危険です。

…このあたりは、唯野も多くのテレビ番組に出演してきた経験上から言えることでもあります。。

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