JOYSOUND全国カラオケ大会2020の中止が発表されました。

もはや2020年度中の大型カラオケ大会の開催は不可能にも思っています。

今年5月~6月に開催を予定し、コロナ禍の影響もあって9月~10月に開催を延期していた
JOYSOUND全国カラオケ大会2020の開催中止が正式に発表されました。

https://www.joysound.com/web/s/kc/2020

上記公式サイト内にも、
「多数の来場者・出場者の皆さまや関係者の方々が感染するリスクを完全に払拭することが難しい」
とありますが、まさしくその通りかと思います。

政府による緊急事態宣言は解除され、経済も徐々に回り始めてきましたが、
新型コロナウイルスの感染が収束したというわけでもなく、第二波も心配される現状ですので、
完全な安全を担保しての従来の形式でのカラオケ大会の開催は、当面は限りなく難しいと思います。

唯野の知る限りですが、
今年開催予定だった全国大会レベルの大型カラオケ大会の状況は以下の通りです。

・JOYSOUND全国カラオケ大会(公式サイトにて開催中止告知)
https://www.joysound.com/web/s/kc/2020

・日本カラオケボックス大賞(公式サイトにて開催中止告知)
http://www.jkba.or.jp/news/detail_category/karaoke

・日本大衆音楽祭(大半の予選会が中止、決勝大会の開催見通しは不明)
http://www.taishuongaku.com/

・KWC~カラオケ世界大会(世界大会はオンラインで開催、日本大会については未定)
https://www.karaokeworldchampionships.com/event-info/

また、唯野が過去二年間、プロデューサーとして運営してきた「東京カラオケまつり」もまた、
開催中止とさせていただいております。


https://karaokematsuri.com/

冒頭に申し上げた通り、
正直、当面の間はリアルな場でのカラオケ大会の開催は厳しいと思っています。

コロナ禍の収束の目途が全く立っていないため、
カラオケ大会の会場でクラスターが発生するリスクを完全に払拭できないからです。

カラオケ大会を開催し、その結果、万一のクラスターが発生したらその影響は甚大です。
当事者の健康面においてのリスクは当然のことながら、
主催者側からすれば社会的な責任を追及されることもまた大いなるリスクと言えます。

だからこそ、カラオケ業界は率先して今こそオンラインカラオケ大会の仕組みを整備し、
積極的にウィズコロナ時代の新しいカラオケ大会を打ち出す必要があると思います。

実際に今年は多くのカラオケ大会が中止を余儀なくされています。
これはカラオケ業界側の視点で言えば、
ユーザーにカラオケを楽しんでいただく機会を次々とロスしていることと言えます。

もちろんコロナ禍の現状においては、相応の自粛・我慢は止むを得ないものではありますが、
単に多くのカラオケファンの我慢を止む無しとしするのではなく、
安全を確実に担保したうえでの、新しいカラオケの楽しみ方の提示が求められるはずです。

「新しい生活様式」を求められる昨今、カラオケ業界も率先して
「新しい生活様式」に沿ったカラオケの楽しみ方や、
「新しい生活様式」に沿ったカラオケ大会を提示していかないと、
カラオケ業界そのものが先細ってしまう危険性があると懸念しています。

 

JOYSOUND全国カラオケ大会の公式サイトのお知らせに以下の一文がございました。

新型コロナウイルスの感染拡大が収束した際には
歌うことの楽しさや気持ちよさを広く皆さまに体感していただく場として、
改めて「JOYSOUND全国カラオケ大会」の開催を目指してまいります。

https://www.joysound.com/web/s/kc/2020

次回の開催を期待できる非常にありがたいお知らせかと思います。

しかしながら「新型コロナウイルスの感染拡大が収束」するのはいつのことでしょうか?
2021年には収束する見通しはありますでしょうか?

これは正直、誰にも見通しは立てられないかと思います。

いつ収まるかもわからない収束を待つことは、
南極のテントの中でいつ止むともしれないブリザードを延々耐え忍ぶことと同じかと思います。
運よくブリザードが止むのが先が、備蓄が底をついてしまうのが先か、という問題です。

だからこそ、いつ迎えるかわからない収束をただじっと待つよりも、
今この環境下において実現できるサービスを打ち出していく必要があると思います。

オンラインカラオケ大会のスキームの整備ならびに実現について
唯野も案を練っていきたいと思います。

 

<追伸>

2020年、カラオケ業界には明るいニュースがございません。
声を発し、共通のマイクを使い回すカラオケは感染症リスクの高い娯楽とみなされ、
総理大臣の記者会見の中でも、カラオケをリスク視されて紹介されることがありました。

最近ですと「昼カラ」というキーワードとともに、
クラスター発生の事例が報道されています。


https://news.yahoo.co.jp/articles/337d99d65615a644196e2e25c977044b3bf957b7

カラオケ喫茶におけるクラスター発生の事実は事実として受け止めるべきですが、
正直、カラオケの一般的なイメージはあまり良くないものになってきていると思います。

それゆえに多くのカラオケファンは肩身の狭い思いをしているのではないでしょうか?

また、唯野が連載していたカラオケ雑誌「月刊ミュージック★スター」も
7月発売号をもって休刊を迎えることとなりました。

2020年、カラオケ業界には明るいニュースがございません。
営業自粛、イベント中止、専門誌の休刊…。

何かしらひとつぐらいは、カラオケユーザーに夢を与える明るい話題が欲しいものです。

その可能性のひとつとなり得るのがオンラインカラオケ大会の公式開催と考えています。

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