デュオ限定の新感覚カラオケ大会「tWo Hearts」に伺いました。

ここ最近、多くの新しいカラオケ大会が誕生していて嬉しく思っています。
今回伺った大会も、今までありそうでなかったコンセプトの素敵な大会でした。

デュオ限定のカラオケ大会「tWo Hearts」。


一般の大会でも一定の割合でデュオ出場者が見られるものですが、
こちらの大会では文字通り、出場者(組)は全員デュオになります。

今回、個性的かつ実力派のデュオが33組集結されました。


主催はこちらのお二人、デュオ名「ミホトト」さん。
数々のカラオケ大会で活躍される実力派です。
デュオ歴も長く、デュオ歌唱への想い溢れるミホトトさんだからこそ、
今回のようなコンセプトの大会が実現したのだと思います。

ところで、唯野が今回「なるほどっ」と思った点がこちら。


入賞時のトロフィー・賞金が、それぞれ二人分用意されています。
これはデュオ出場で数多くの大会で入賞されているミホトトさんならではの視点ですね。

確かに一般の大会では、デュオで入賞してもトロフィー・賞金はひとつなので、
受賞後どのように分けるのか(トロフィーはどちらが持って帰るのかなど)は、
悩みの種だったのかもしれません。。
(これは唯野も盲点でした、さすがです)。

さて、大会ですが、今回面白いな~と感じたのは、
普段からデュオで大会に出場されている方々ばかりではなく、
この大会のために結成された異色(?)デュオも数多く見られた点。

「この人とこの人が組むのか…」という意外性は唯野も見ていて凄く新鮮でした。

唯野世代以上のたとえ話ですが、キン肉マン夢の超人タッグ編を思い出しました。
「え、バッファローマンとモンゴルマンが??」的な感じで…。

そして、ステージが終わるころにはどのデュオについても
「この組み合わせ、ありかも」と感じられる、
素敵な歌唱をみなさまご披露いただきました。

その中から数組ほど紹介いたします。


唯野的にベスト選曲賞を差し上げたかった「G・I・G」さん。
この「BOMBER GIRL」は大会向き・デュオ向きな楽曲と改めて感じました。


唯野的に完成度が最も高かったと感じた「吉野家 小盛り 280円」さん。
安定感抜群、息ぴったりのコブクロの「未来」にただただ魅了されていました。


とにかく歌声がものすごく印象的だった「ぺぇやん&あさみん」さん。
存在感抜群の歌声とステージングでが島谷ひとみさんバージョンの「奏」を披露されました。


デュオ歌唱の心得として皆さんにお手本にして欲しいと感じた「唄沫~ウタカタ~」さん。
ハモリパートが一歩引いてメインボーカルを引き立てる構成にさすがと感じました。


いつも微笑ましいステージをご披露される「Makoto&Yasuko」さん。
歌唱の素晴らしさだけでなくお二人の人柄までも伝わってくる印象深いステージです。


「手紙~拝啓 十五の君へ~」を歌われた親子デュオ「親子丼」さん。
本当にお互い宛に書いた手紙をステージで開けて見るという演出、感動的でした。

他、多くの出場デュオがそれぞれ個性的なステージを披露されて、
フルコーラス歌唱があっという間に感じる素晴らしい時間でした。

そして表彰です。


第3位はHYの「いちばん近くに」を歌われた「こきん&じょーい」さん。
ここ最近の大会でお見かけする機会が増えてきたフレッシュなお二人です。
お互いの歌声の特徴が引き立つ相性ぴったりのデュオと感じました。


準優勝はKGの「同じ願いで duet with 真崎ゆか」を歌われた「らんかな」さん。
知る人ぞ知るデュオの実力者として多くの大会で活躍されています。
この日もいつもながらの安定した歌声・構成・コンビネーションで貫禄を感じました。


優勝はC&Kの「Y」を歌われた「手をとめtwo」さん。
ソロの実力者同士による異色デュオで、ある意味凄く興味深かったお二人。
歌が始まるとそこはさすがの実力、大会定番曲「Y」が新鮮に聴こえる魅力あるステージでした。

33組のご出場者、それぞれ個性溢れるステージを披露されたと思います。
特に普段デュオ歌唱をされない方にとって、
今回のステージはものすごく大きな経験になったはずです。
ソロの歌い方とデュオの歌い方では異なる点は非常に多いですが、
今回の経験を今後に生かしてますます活躍されることを期待しています。

 

<追伸1>

一般に、ソロ歌唱よりもデュオ歌唱の方が難易度は高いです。
たとえ実力者同士が組んだとしても必ずしも「1+1」が2になるとは言えないからです。

つまり、(今回の「tWo Hearts」では見られませんでしたが)
場合によっては、実力者同士で互いの良さを「打ち消し合う」場合もあるのです。
たとえば、実力者同士で張り合って歌ってしまい全体のバランスが崩れてしまうケース、
よく見かけたりするものです。。

なので逆に言えば、「1+1」を2以上にすることがデュオ歌唱の醍醐味と言えるかと思います。
たとえばメインとハモリとで明確にパート分けをする場合は、
ハモリは裏方に回ってメインを引き立てるなど、役割分担の意識も大事かと思います。

また、唯野が審査員を務めるとき、特にソロ歌手の曲を歌うデュオ出場者に対して、

「なぜこの曲をデュオで歌うのだろう…?」

という視点でも見ることが多いです。

この時に「ソロで歌ったほうが良かったのでは?」と感じてしまうと、
正直、評価は若干下がってしまいます。。

楽曲の表現方法は十人十色。もちろん、ソロ曲をデュオで歌ってもOKです。
ただその場合、ソロとはまた違った魅力をどうしても期待されるものです。

そういう意味では、原曲がデュオ曲の場合は、
デュオ歌唱の完成形が既にお手本として提示されていると言えますし、
原曲がソロ曲の場合は、
デュオならではの魅せ方を自分たちで構築していく必要があると言えます。
難易度は高いですが、その分、挑み甲斐のある道でもあります。

その結果「この曲、デュオで聴くのは初めてだけどこれはこれで新鮮でいいなあ」
という感想を得られたとすれば、デュオ歌唱として成功と言えるでしょう。

 

<追伸2>

この日に唯野とお話しされたみなさまへ。


お聞き苦しい声で大変失礼しました。。
みなさま風邪には気をつけましょうね。

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