平日室料ゼロ円のまねきねこさんに伺ってきました。

カラオケルーム料金の価格競争もついにここまで来てしまいました。


まねきねこさんの平日室料0円サービス「ゼロ円祭」
http://www.karaokemanekineko.jp/campaign/2017116.html

上記の案内サイトで、まねきねこさん自身が「激安の限界」と称しているこの企画。
まさに限界ですね。
これ以上の限界はもはやキャッシュバックしかありません(ありえないですが)。

まねきねこさんの大半の店舗にて、01/16~02/17の期間限定にて、
上記の、平日室料ゼロ円サービスが開催されています。
(対象店舗は上記の公式サイトをご参照ください)。

もっとも、室料ゼロ円サービスにて入室される場合は、
利用は最長で3時間までとなり、また少なくともワンオーダーは必要となります。
(これでワンオーダーすらなかったら完全無料になってしまいますし…)。

というわけで、唯野もさっそく伺ってきました。


ゼロ円祭の文字がど~んと看板の真ん中にありますね。
さて、ここで注目すべきは、ゼロ円祭のPOPの下の部分。

「フード&ドリンク持ち込みOK」の文字。

まねきねこさんならおなじみの持ち込みOKサービス。
ゼロ円祭はワンオーダー制でありながらも、持ち込みもOKなのです。
そして、必ずしもワンオーダー制=ワンドリンク制というわけではありません。

というわけで、唯野はこのようにしました。


水を持ち込み、こちらの肉玉うどんを注文しました。
このように、ワンオーダーはドリンクでなくてもOKです。

ちょうど夕方過ぎだったのでお腹が空いていたということもありますが、
考えようによっては、どこか駅前のそば屋で肉玉うどんを食べてカラオケに来たと思えば、
カラオケ料金は完全にゼロ円という気分にもなれます。

というわけで、ドリンク持ち込み&フードオーダーの方式は唯野のお勧めです。


このとおり、約2.5時間滞在して代金は肉玉うどんの507円のみ。
カラオケ代はゼロです。
ものすごくお得なサービスですね、ゼロ円祭。

さて。

激安の限界というか、行きつくところまで行ってしまった、室料ゼロ円制。
こうした価格競争(値下げ競争)は場合によっては店舗の売り上げの低下にも繋がるものですが、
それでもなぜ、期間限定とは言え、まねきねこさんはこうした戦略に売って出たのでしょうか?

唯野考えですが、他の競合カラオケボックスに対する「牽制」だと思っています。

つまり、店舗の売り上げそのものが一時的に多少下がったとしても、
今このタイミングで競合からお客様を奪っておくことの方が、
長い目で見てメリットがあるとまねきねこさんは考えていると唯野は推測します。

実はまねきねこさん、ここ数年で急激に都心部への出店を増やしています。
まねきねこさんは数年前まではロードサイド出店がメインとなっていて、
たとえば2014年1月の時点では都内にはわずか7店舗しか存在しなかったのですが、
2017年1月現在では都内で46店舗と、3年で6倍以上も店舗数を拡大しています。
(店舗数はエンジョイシング・唯野による独自集計)。

都内など首都圏に出店する場合、その大半がロードサイドではなく駅前となります。
そのためロードサイドと比べて近隣に競合のカラオケ店が多いのが一般的です。

こうした競合のひしめく中で、「ゼロ円」という大きなアドバルーンを上げることによって、
カラオケユーザーに積極的に選んでいただける店舗を目指そうというのが、
今回の「ゼロ円祭」におけるまねきねこさんの長期戦略であると考えられます。

つまりここで「まねきねこは安いよ、お得だよ」というイメージをユーザーに植え付けておけば、
「ゼロ円祭」以後も、他のカラオケ店よりも自店を選んでもらえるという狙いですね。
(あくまで唯野の推測です)。

さらにもちろん、ほんのひと月だけ室料をゼロ円にしたとしても、
経営として十分に持ちこたえられるだけの基礎体力が、
まねきねこさんには備わっているという点も大きいかと思います。

さて、この「ゼロ円祭」に近隣の競合カラオケチェーンはどのように対応するのでしょうか。

唯野所感としては、
価格競争に挑むとまねきねこさんの土俵に乗ってしまい体力を消耗してしまうので、
ここはぐっと静観するのが正解かなとは思っています。

「それならウチは土日も含めてオール室料ゼロ円だっ」のように対抗すると、
経営体力の大きな消耗が懸念されますよね。。
(ユーザーは嬉しいでしょうが…)。


ゼロ円祭の今後ならびに他チェーンの動向を見守りたいと思います。

<追伸>


90.000点ぴったりでなんとなく嬉しかったのでつい写真に。
キリ数字って無条件に人を幸運気分にさせますね。

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