ありそうでなかった「首都圏歌まねバトル」

一年を通して関東各地でカラオケ大会の予選会が開催されている「首都圏カラオケバトル」。
年を追うごとにカラオケファンの間にも定着してきた感のある大型カラオケ大会です。

さて、その首都圏カラオケバトル主催のあふろさんが、
先日、1/31に一風変わったカラオケ大会を中野で運営されました。

「首都圏歌まねバトル」
http://あふろ.net/?p=3518

歌まね・モノマネ・そっくりさんの大会です。素人の方大歓迎!
あなたの宴会芸が、実はプロがびっくりするレベルかも!?

【審査基準】
声まね・歌唱力・意外性・バリエーション・なりきり度等々の総合力を
100点形式で審査します。

(首都圏歌まねバトル告知サイトより)

カラオケ大会と言えば通常、歌唱力を競う趣旨のものがほとんどです。
しかしながら、こちらの「首都圏歌まねバトル」では、
歌まね、物まねを重視したカラオケ大会とのこと。

こういうコンセプトのカラオケ大会、ありそうで、今まで意外となかったかもしれません。

そもそも、歌唱力を競う系のカラオケ大会においては、歌まねはNGとされることが多いもの。
いや、もちろん、どのような歌い方をするかは出場者の自由ではありますが、
歌まね・声まね的な歌唱は、審査形式の大会で評価されないという通例があるのです。

実際、多くの審査員は物まね的な歌唱を高評価を与えないと言われます。
なぜなら、物まね歌唱は上手な歌唱とは見なされない場合が多いからです。
たいていの方は、物まねで歌うと発声が不自然になり発音や音程が乱れてしまうもの。
それよりもむしろ自分の地声で素直に歌うほうが歌声の芯も安定し、
なおかつ、オリジナリティを持ってその楽曲を自分のものとしているとして、
表現的な視点でも高評価とされる場合が多いのです。

実際、唯野も上手く歌うためのコツを聞かれた時には、
「声まねは禁止です」
「サザンの曲を桑田さんのように歌わないでください」
というような回答をしています。

したがって、良い評価・良い賞を目指して出場する方々は、
決して歌まね・声まねでカラオケ大会には出場しないものです。

とは言え、それは「上手く歌おう」という趣旨の時のお話。

でも、カラオケってもっともっと自由だと思うのです。
上手く歌うだけがカラオケではないと思うのです。

歌うことの「動機」の中には、
たとえば「尊敬するアーティストになりきりたい!」というものは多いかと思います。
むしろカラオケ黎明期はこうした動機の方が大半だったことかと思います。

なので、あえて「物まね」にフォーカスをあてて、みんなで「物まね」を披露する。
こうしたカラオケ大会も、十分に「あり」だと思いました。

こちらの「首都圏歌まねバトル」の会場には伺えませんでしたが、
また開催される機会があれば、一度伺えればと思っています。

カラオケはプロ歌手のものではなく、一般素人の娯楽。
なので、たとえ歌が下手でも全く問題ありません。
(迷惑をかけない限り)楽しければ、そこにルールなど必要ないはずです。
もっともっと自由に歌を楽しんでも良い。
そしてその楽しさを場の方々と共有し合うことは素晴らしい。
それに気づかされた「首都圏歌まねバトル」でした。
(もちろん、中には物まねも完璧でなおかつ歌唱力も十分な方もいたのでは?)。

<追伸>
こちらは歌唱力を競うほうのカラオケ大会「首都圏カラオケバトル2015」
一年間の各地での予選会から選ばれた方々による決勝大会が
2016年2月14日に千葉県の柏で開催されます。

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観覧の席もまだ若干残っているそうですので、
お時間のある方はご観覧されてみてはいかがでしょうか?
http://あふろ.net/?page_id=17

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